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デロイト トーマツの働き方|残業時間・有給・BIG4内での比較

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デロイト トーマツの働き方を検討する際、最も参考になるのはBIG4他社との比較です。4社は年収水準を揃えている一方、働き方には明確な差があります。本ページでは公開データをもとに、その実態を整理します。

この記事のポイント

  • ✓残業月65時間・有給消化率50%程度という数値はいずれも公開集計値。同社による公式開示ではない
  • ✓同社は残業時間・有給消化率・リモート勤務比率のいずれも公式には開示していない(公式非開示)
  • ✓公式に確認できるのは勤務地(東京、プロジェクトにより海外勤務の可能性)と賞与年1回・昇給年1回
  • ✓3月・6月・12月といった繁忙期は月40〜60時間超になることもあるとされる
  • ✓2025年12月の法人合併にともなう働き方の変更は公表されていない。11,000名超の規模のため配属領域による差が大きい

BIG4の働き方比較

BIG4は年収水準を揃えているため、選択の判断軸は働き方とカルチャーに移ります。公開されている集計値を並べると、4社の違いが明確になります。

ファーム残業時間有給消化率リモートカルチャー
PwCコンサルティング月48時間70%以上週3〜4日可能外資系らしい成果主義
KPMGコンサルティング月50時間60%程度中程度国内企業的なバランス重視
EYストラテジー・アンド・コンサルティング月52時間65%程度ハイブリッド推進外資系らしい成果主義
デロイト トーマツ月65時間50%程度プロジェクト次第国内企業的なバランス重視

転職支援サービス等が公開している集計値をもとにした整理です。各社の公式開示値ではなく、算出基準も異なるため参考値としてご覧ください。

数値をどう読むか

この比較でデロイト トーマツは、残業時間が最も長く(月65時間)、有給消化率も最も低い(50%程度)という位置づけになります。PwCとの差は残業で月17時間、有給消化率で20ポイントです。

ただし、これらの数値は集計元や算出基準が統一されていない点に注意が必要です。また同社は組織規模が大きく、配属領域によって実態が大きく異なる可能性もあります。

この数値はどこから来ているのか

働き方に関する記事を読むうえで、最も重要でありながら最も省略されやすいのが「その数値の出所」です。同社は非上場の合同会社であり、労働時間や休暇取得に関する数値を自ら公表していません。上の比較表に並ぶ数値も、すべて同社以外が集計したものです。

本ページでは、記述の根拠を以下の3分類で明示します。どの区分の情報かによって、判断材料としての重みが変わります。

項目内容出所区分
残業時間(月65時間)BIG4比較で最も長いとされる公開集計値
有給消化率(50%程度)BIG4比較で最も低いとされる公開集計値
リモートワーク(プロジェクト次第)全社方針は統一されていないとされる公開集計値
繁忙期(3月・6月・12月)月40〜60時間超になることもあるとされる公開集計値
勤務地東京。プロジェクトにより北米・欧州・アジア各国での勤務の可能性公式開示
賞与・昇給賞与年1回、昇給年1回公式開示
みなし残業時間コンサルティング部門については記載なし公式非開示
平均残業時間・有給取得率の実績値同社は公表していない公式非開示
リモート勤務比率・出社日数の全社方針同社は公表していない公式非開示

「公式開示」は同社・デロイト トーマツ グループの公式サイトや採用ページに記載がある事項、「公開集計値」は口コミサイトや転職支援サービスが公開している集計値、「公式非開示」は同社が公表していない事項を指します。

公開集計値をどう扱うべきか

公開集計値は無価値ではありません。数千人規模の回答が集まる集計であれば、傾向としての示唆はあります。ただし以下の制約は避けられないため、順位づけの根拠として使うには弱い数値です。

BIG4間の残業時間の差(デロイト月65時間 対 PwC月48時間)を「17時間の差」として受け取るのではなく、「傾向としてデロイトのほうが長いという声が多い」程度に読むのが安全です。

  • •回答者は在籍者全体の一部であり、退職者や不満を持つ層が相対的に多く含まれやすい
  • •算出基準(サービス残業を含むか、繁忙期を含むか)が回答者ごとに異なる
  • •回答時期が揃っておらず、数年前の回答と直近の回答が同じ平均値に混ざる
  • •サービス別・部門別の内訳が分からず、11,000名超の組織の平均値としては粗い
  • •各社ごとに回答者数が異なるため、社間比較の精度はさらに落ちる

情報の鮮度という問題

同社は2025年12月1日に3法人が合併し、組織そのものが変わっています。それ以前に投稿された口コミは、旧デロイト トーマツ コンサルティング合同会社という別法人についての記述です。

働き方改革の影響で労働時間が減少傾向にあるという指摘もあり、数年前の口コミと現在の実態にはギャップがある可能性があります。集計値を参照する際は、いつの時点の情報かを意識することをおすすめします。

残業時間の実態

繁忙期の波

BIG4に共通する傾向として、3月・6月・12月といった繁忙期には残業が月40〜60時間を超えることもあるとされています。決算期や年度末といったクライアントの事業サイクルに連動する構造です。

年間を通じて一定ではなく、時期による波があることを前提に働き方を考える必要があります。

改善の傾向

働き方改革の影響で、以前より労働時間は減少傾向にあるとも指摘されています。数年前の口コミと現在の実態にはギャップがある可能性があるため、情報の鮮度には注意が必要です。

選考の場では、配属予定領域の直近の稼働状況を具体的に確認することをおすすめします。

みなし残業の扱いは公式非開示

残業時間を評価するうえで欠かせないのが、給与に何時間分の固定残業が含まれているかという情報です。コンサルティング部門の公式な新卒採用募集要項には、みなし残業(前払い残業)に関する記載が見当たらず、扱いは公式非開示です。

参考として、同一法人のFA部門(旧デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー)の新卒募集要項では、初年度基本年俸550万円に月33時間分の前払い残業が含まれ、超過分は別途支給されると明記されています。部門によって公開の粒度が異なるため、コンサルティング部門についてはオファー時に内訳を確認する必要があります。

同じ「月65時間の残業」でも、何時間分が年俸に含まれ、何時間分が別途支給されるかによって、実質的な時間単価は大きく変わります。

公式に確認できる働き方の情報

残業時間や有給消化率は公式非開示ですが、公式の採用ページには働き方に関わる記載がいくつか存在します。集計値より確度が高い情報として、まず押さえておく価値があります。

勤務地と海外勤務の可能性

公式の新卒採用募集要項では、勤務地は東京とされ、プロジェクトにより北米・欧州・アジア各国での勤務の可能性があると明記されています。国内転勤よりも、プロジェクト単位での海外アサインの可能性が示されている点が特徴です。

デロイト トーマツ グループ全体としては札幌から那覇まで全国に拠点を持ちますが、コンサルティング部門の新卒募集における勤務地は東京中心の記載になっています。地方拠点勤務を希望する場合は、募集ポジションごとの勤務地条件を確認する必要があります。

休暇・福利厚生として公式に記載がある制度

注目したいのは、この一覧に有給休暇の取得実績やリモート勤務の運用に関する記載がない点です。制度としての休暇や福利厚生は公開されている一方、実際にどれだけ使われているかを示す数値は公表されていません。有給消化率50%程度という数値が公開集計値でしか語られないのは、このためです。

項目公式記載の内容
賞与年1回(入社後最初の賞与は入社日を基準に日割り計算)
昇給年1回
諸手当出張日当、通勤手当
社会保険各種社会保険完備
年金・退職金企業年金基金、退職金制度、企業型確定拠出年金制度
健康管理定期健康診断
その他保養施設利用補助、カフェテリアプラン、ワーキングプログラム、資格補助制度など

公式の新卒採用募集要項ページに記載されている内容です。中途採用者への適用条件は募集ポジションにより異なる可能性があります。有給休暇の付与日数や取得実績、フレックスタイム・リモート勤務の制度詳細については同ページに記載がなく、公式非開示です。

公式情報から読み取れることの限界

採用ページから分かるのは、あくまで制度の枠組みです。11,000名超の法人において、制度がどう運用されるかは配属される部門・インダストリー・プロジェクトによって変わります。

働き方を重視して同社を検討するのであれば、公式情報と公開集計値の両方を出発点としつつ、最終的な判断材料は選考の場で得るほかありません。次の項目を具体的に確認しておくことをおすすめします。

  • •配属予定のインダストリー・オファリングにおける直近の平均的な稼働状況
  • •クライアント先常駐の有無と、リモート勤務の実際の運用日数
  • •提示年俸に含まれるみなし残業時間と、超過分の取り扱い
  • •繁忙期(3月・6月・12月)における稼働の実態
  • •有給休暇の取得について、チーム単位でどのような運用がなされているか

リモートワークの位置づけ

同社のリモートワークは「プロジェクト次第」とされ、全社的な方針として統一されていません。

週3〜4日のリモートが可能とされるPwCや、ハイブリッドを推進するEYと比べると、確実性は低くなります。リモート中心の働き方を重視する場合は、配属予定プロジェクトの方針を選考段階で必ず確認すべきです。

カルチャーと働き方の関係

BIG4のカルチャーは、PwC・EYの「外資系らしい成果主義」と、デロイト・KPMGの「国内企業的なバランス重視型」に大別されるとされています。

バランス重視型の意味

個人の成果を前面に出すよりも、チームでの協働を重視する風土とされています。日系企業出身者にとって馴染みやすい一方、個人の裁量やスピード感を求める人には物足りなく感じられる可能性があります。

この文化的な差は、残業時間などの数値以上に日々の働き方の体感を左右する要素です。

組織規模による違い

同社はインダストリー軸×オファリング軸のマトリクス組織で、規模も大きいため、配属される領域によって働き方の実態は異なります。会社全体の平均像より、配属予定領域の実態を確認するほうが有用です。

法人合併後の働き方はどうなるのか

2025年12月1日、デロイト トーマツ コンサルティング、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー、デロイト トーマツ リスクアドバイザリーの3法人が合併し、子会社を含め11,000名超の「合同会社デロイト トーマツ」が発足しました。働き方の観点で、この合併をどう捉えるべきかを整理します。

働き方に関する変更は公表されていない

労働時間、休暇制度、リモート勤務の運用について、合併にともなう変更を示す公式な発表はありません(公式非開示)。旧3法人がそれぞれ異なる制度を運用していた場合、統一に一定の時間がかかると見るのが自然です。

合併前の口コミや記事に示された働き方の数値は、旧デロイト トーマツ コンサルティング合同会社という別法人についての情報です。合併後の実態を反映した集計値が十分に蓄積されるには、まだ時間がかかると考えられます。

合併にともなう労働時間・休暇制度・リモート運用の変更は公式非開示です。現時点で参照できる数値はすべて合併前の組織に関するものである可能性があります。

案件の性質が変われば稼働も変わりうる

公式には「複数専門分野の統合モデル(MDM:Multi-Disciplinary Model)」が掲げられ、戦略立案からディール実行、その後のリスク管理までを法人内で一貫して担う体制が志向されています。

これが実際に案件の組成に反映されれば、プロジェクトの関与期間が長期化する可能性があります。一方で、FA部門のディール型業務は締切が外部要因で決まる性質を持つため、部門横断のアサインが増えれば、コンサルティング部門にはなかった種類の繁忙が生じる可能性も理論上はあります。

いずれも現時点では推測の域を出ません。確実に言えるのは、11,000名超という規模において、会社全体の平均像から個人の働き方を予測することは一層難しくなったという点です。

組織規模の拡大が意味すること

組織が大きくなるほど、「この会社の働き方はこうだ」という一般化は成り立ちにくくなります。同社を検討する際は、会社単位ではなく配属予定領域単位で情報を集めることが、これまで以上に重要になったと言えます。

観点合併前合併後
雇用主体デロイト トーマツ コンサルティング合同会社合同会社デロイト トーマツ
法人の人員規模コンサルティング部門のみ子会社を含め11,000名超(公式開示)
就業規則・労働時間制度旧法人の制度統合状況は公式非開示
参照できる働き方の集計値旧法人についての集計値が蓄積合併後の集計値は蓄積途上
配属領域による差インダストリー・オファリングによる差部門も加わり差はさらに大きい

公式発表と公開情報をもとに編集部が整理しました。就業規則や労働時間制度の統合状況については同社からの公表がありません。

まとめ — 働き方で選ぶならBIG4内の比較を

デロイト トーマツは、BIG4の中では残業時間が長く有給消化率も低いというデータが示されています。働き方の柔軟性を最優先するのであれば、PwCのほうが適合する可能性があります。

一方で、Monitor Deloitteによる戦略領域の厚み、3社統合によるM&A・リスク領域との連携、インダストリー特化の専門性といった要素は、同社ならではの価値です。

BIG4は年収水準が揃っているからこそ、働き方・カルチャー・案件構成という軸で自分に合う1社を選ぶことが重要になります。

よくある質問

Q. デロイト トーマツは激務ですか?
A. 転職支援サービス等の集計では残業月65時間とされ、BIG4の中では最も長いというデータがあります。ただし働き方改革の影響で以前より労働時間は減少傾向にあるとも指摘されており、配属領域による差もあります。
Q. BIG4の中で働き方はどの位置づけですか?
A. 残業時間(月65時間)と有給消化率(50%程度)の両方で、BIG4の中では最も厳しい数値が示されています。PwC(残業月48時間・有給70%以上)との差が最も大きくなっています。
Q. 繁忙期はいつですか?
A. BIG4に共通する傾向として、3月・6月・12月といった時期には残業が月40〜60時間を超えることもあるとされています。クライアントの決算期や年度末の事業サイクルに連動する構造です。
Q. リモートワークはできますか?
A. プロジェクト次第という位置づけで、全社的な方針として統一されていません。週3〜4日可能とされるPwCと比べると確実性は低いため、配属予定プロジェクトの方針を選考段階で確認することをおすすめします。
Q. 働き方を重視するならどのBIG4がよいですか?
A. 公開集計値の上ではPwCコンサルティングが最も良好です(残業月48時間・有給消化率70%以上・週3〜4日リモート可能)。ただしこれらはいずれも各社の公式開示ではなく、算出基準も統一されていない参考値です。BIG4は年収水準が揃っているため、働き方だけでなくカルチャーや案件構成も含めて総合的に判断することをおすすめします。
Q. 残業時間や有給消化率の数値はどこから来ているのですか?
A. 本ページで示している残業月65時間・有給消化率50%程度といった数値は、口コミサイトや転職支援サービスが公開している集計値です。同社は非上場の合同会社であり、残業時間・有給取得率・リモート勤務比率のいずれも公式には開示していません(公式非開示)。回答者の偏り、算出基準の不統一、回答時期のばらつきといった制約があるため、参考値として扱うのが適切です。
Q. みなし残業は何時間分ですか?
A. コンサルティング部門については公式非開示です。公式の新卒採用募集要項ページに、みなし残業(前払い残業)に関する記載が見当たりません。参考として、同一法人のFA部門では初年度基本年俸550万円に月33時間分の前払い残業が含まれ超過分は別途支給と明記されています。同じ年収額でも含まれる固定残業時間によって実質的な時間単価は変わるため、オファー時の内訳確認をおすすめします。
Q. 勤務地はどこですか?海外勤務はありますか?
A. 公式の新卒採用募集要項では、勤務地は東京とされ、プロジェクトにより北米・欧州・アジア各国での勤務の可能性があると明記されています(公式開示)。デロイト トーマツ グループ全体としては全国に拠点を持ちますが、コンサルティング部門の募集における勤務地は東京中心の記載です。地方拠点勤務を希望する場合は、募集ポジションごとの条件を確認する必要があります。
Q. 2025年12月の法人合併で働き方は変わりましたか?
A. 労働時間・休暇制度・リモート勤務の運用について、合併にともなう変更を示す公式な発表はありません(公式非開示)。旧3法人がそれぞれ異なる制度を運用していた場合、統一には一定の時間がかかると考えられます。なお、合併前に投稿された口コミは旧デロイト トーマツ コンサルティング合同会社という別法人についての情報である点にご留意ください。

SUPERVISED BY — 監修者

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辰本 明日加

監修者

辰本 明日加Asuka Tatsumoto

STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

高辻 渚

監修者

高辻 渚Nagisa Takatsuji

STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。

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