ドルビックスコンサルティングの年収は?平均945万円の内訳と職位別の水準

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ドルビックスコンサルティングは丸紅株式会社の100%出資により2020年12月に設立された非上場のコンサルティングファームです。上場企業ではないため有価証券報告書による平均年間給与の開示がなく、公表されている年収情報は限られます。本ページでは、公式に確認できる数値(新卒初任給の理論年収)と、大手口コミサイトの公開集計値(約945万円)を切り分けたうえで、報酬水準をどう読むべきかを整理します。

この記事のポイント

  • ✓平均年収は約945万円とされるが、これは公式開示ではなく大手口コミサイトの公開集計値である
  • ✓公式に確認できる年収は新卒初任給のみ。2027年度入社は学部卒で理論年収589万円、院卒で621万円(月45時間分の固定時間外勤務手当を含む)
  • ✓キャリア採用の公開求人票では想定年収は非公開で、「経験・実績を考慮のうえ決定」とされている
  • ✓職位はビジネスアナリスト/コンサルタント/シニアコンサルタント/マネージャー/シニアマネージャー/マネージングディレクターの6段階
  • ✓退職金制度はなく、企業型確定拠出年金(上限月55,000円)が用意されている

平均年収は約945万円 — ただし出所に注意が必要

ドルビックスコンサルティングの平均年収は約945万円とされています。ただしこの数値は同社の公式開示ではありません。同社は丸紅株式会社の100%子会社であり、株式を上場していないため、有価証券報告書による平均年間給与の開示義務がないためです。

約945万円という数字は、大手口コミサイトの公開集計値として広く参照されている水準です。設立から5年余りの新興ファームとしては高い水準にあたりますが、集計対象となった投稿者の職位・年次に偏りが生じる余地がある点は前提として押さえておく必要があります。

平均年収:約945万円(大手口コミサイトの公開集計値/公式開示ではありません)

公式に確認できる数値と、そうでない数値

上記のとおり、同社の年収に関して一次情報として確認できるのは新卒初任給だけです。中途入社を検討する場合、公開情報から自分の提示額を精緻に見積もることは困難で、最終的には選考過程での提示額を確認するほかありません。

本ページでも、推定にあたる部分にはその旨を明記しています。断定的な職位別年収表を掲げているケースを見かけることがありますが、同社に関しては公式な裏付けがない点に注意してください。

項目内容出所
新卒初任給(学部卒)月額392,900円/理論年収589万円公式(2027年度新卒採用情報)
新卒初任給(院卒)月額414,300円/理論年収621万円公式(2027年度新卒採用情報)
キャリア採用の想定年収非公開(経験・実績を考慮のうえ決定)公式(公開求人票)
職位別年収公式非開示—
平均年収約945万円大手口コミサイトの公開集計値
平均年齢・平均勤続年数公式非開示—

2026年8月時点で確認できる情報を整理したものです。同社は非上場のため、法定開示に基づく年収データは存在しません。

日本の平均年収との比較

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」による日本の給与所得者の平均年収は545万円です。約945万円という水準はこのおよそ1.7倍にあたります。

新卒初任給の理論年収589万円という数字も、入社1年目の時点で日本の平均を上回る設計になっていることを示します。設立5年余りの企業としては、報酬面で先行投資を行っている構造と読めます。

唯一の公式数値 — 新卒初任給から水準を推し量る

同社が公式に開示している唯一の年収データが、新卒採用の初任給です。ここから報酬設計の考え方をある程度読み取ることができます。

区分月額理論年収備考
学部卒392,900円589万円月45時間分の固定時間外勤務手当を含む
院卒414,300円621万円月45時間分の固定時間外勤務手当を含む

同社の2027年度入社 新卒採用情報に基づきます。2026年8月時点で2027年度入社の受付は終了しています。

45時間分の固定残業手当が含まれる

重要なのは、この月額が「月45時間の固定時間外勤務手当を含む」金額である点です。つまり月額392,900円がそのまま基本給ではなく、一定の残業を前提とした設計になっています。

コンサルティングファームでは一般的な仕組みですが、提示額を他社と比較する際は、固定残業時間が何時間分で、それを超えた分が別途支給されるかを必ず確認すべきです。同社は勤務時間について9:15〜17:30を標準とし、コアタイム10:30〜15:45のフレックスタイム制を採用しています。

初任給水準が示唆すること

学部卒で理論年収589万円という水準は、日系の総合系・IT系ファームの新卒初任給としては高い部類に入ります。若手を安く採って育てるのではなく、初年度から相応の報酬を提示して人材を確保する方針がうかがえます。

ただし初任給が高いことと、その後の昇給カーブが急であることは別の話です。同社は昇給・昇格の基準を公表していないため、入社後の年収推移は公開情報からは判断できません。この点はオファー面談で具体的に確認する必要があります。

職位体系と年収イメージ

同社のキャリアパスは、ビジネスアナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネージャー、シニアマネージャー、マネージングディレクターという6段階で構成されています。公開求人票も「コンサルタント〜マネージャー」「シニアコンサルタント〜ビジネスアナリスト」「マネージングディレクター〜マネージャー」といった職位レンジで募集されています。

職位主な役割(公式の記述に基づく)年収レンジ
ビジネスアナリストプロジェクトメンバーとして業務を遂行公式非開示
コンサルタントプロジェクトメンバーとして主体的に業務を遂行公式非開示
シニアコンサルタントプロジェクトの中心メンバーを担当公式非開示
マネージャープロジェクトマネージャーとして組織・プロジェクトをリード公式非開示
シニアマネージャー同社を代表するプロジェクトマネージャー公式非開示
マネージングディレクター高度な専門性と経営能力で会社の成長に責任を負う公式非開示

職位の定義は同社の採用サイト(仕事内容ページ)の記述に基づきます。各職位の年収レンジは公式に開示されておらず、本ページでは推定値を掲げません。

職位別年収を推定しない理由

他社の記事では職位別の年収レンジが数値で示されていることがありますが、同社に関しては公式求人票が想定年収を非公開としており、上場もしていないため、レンジを裏付ける一次情報が存在しません。

確からしいことは、平均年収の集計値が約945万円とされる一方、新卒初任給が589万円である、という2つの数値の間に実際の分布があるという点です。平均が945万円であれば、ボリュームゾーンであるコンサルタント〜シニアコンサルタント層が概ね800万〜1,000万円台に位置し、マネージャー以上がそれを引き上げている構造が想定されますが、これはあくまで平均値からの逆算による推測であり、公式の裏付けはありません。

検討にあたっては、公開情報から自分の提示額を推し量るより、カジュアル面談や選考の早い段階でレンジを確認するほうが確実です。

募集職位の幅が広い

2026年8月時点の公開求人票では、コンサル未経験者・第二新卒向けのポジションから、マネージングディレクター級のハイクラスポジションまで、20を超える求人が同時に掲載されています。

これは組織が拡大フェーズにあり、あらゆる階層で人材を必要としていることを示します。年収の観点では、未経験入社の場合は前職水準からの据え置きや微増にとどまる一方、即戦力のマネージャー級では大きく引き上げられる、という一般的な構造が働きやすい局面です。

他ファームとの年収比較

主要なコンサルティングファームと並べると、同社の位置づけが見えてきます。

ファーム平均年収の目安分類・備考
ベイカレント約1,349万円東証プライム上場・有報開示
シグマクシス約1,208万円有報開示(平均年齢45.4歳)
ライズ・コンサルティング・グループ約1,108万円東証グロース上場・有報開示(平均年齢33.2歳)
フォーティエンスコンサルティング約1,000万〜1,200万円NTTデータグループ
PwCコンサルティング約1,000万円BIG4系
デロイト トーマツ約950万円BIG4系
ドルビックスコンサルティング約945万円丸紅100%出資・非上場(口コミ集計値)
アクセンチュア約866万円平均年齢33歳前後
アビーム約750万〜819万円平均年齢31〜32歳

上場企業以外は公式開示値ではなく、大手口コミサイト等の公開集計値です。平均年齢・職種構成・開示範囲が異なるため単純比較には適しません。

BIG4と同水準、新興ファームの中では中位

約945万円という水準は、デロイト トーマツ(約950万円)とほぼ並び、PwCコンサルティング(約1,000万円)をわずかに下回り、アクセンチュア(約866万円)を上回る位置にあります。従業員188名という規模でBIG4系と同水準にあるのは、新興ファームとしては健闘していると言えます。

一方、同じ日系新興のライズ・コンサルティング・グループ(約1,108万円)やベイカレント(約1,349万円)とは差があります。ただし前二者は上場企業で有価証券報告書に基づく実績値であるのに対し、同社は口コミ集計値です。データの性質が異なるため、この差をそのまま報酬水準の差と受け取るのは適切ではありません。

資本背景が報酬に与える影響

ベイカレントやライズは独立系で、自社の売上・利益がそのまま報酬原資を規定します。高い稼働率と単価を維持できれば報酬は伸び、収益が落ち込めば圧力がかかる構造です。

対して同社は総合商社である丸紅の100%子会社であり、丸紅グループ内外の案件基盤を持ちます。案件獲得の面で親会社という後ろ盾がある一方、報酬制度についてはグループ全体の人事方針との整合も考慮されるのが一般的です。独立系ファームのように業績連動で報酬が急激に伸びるタイプの設計とは、性格が異なる可能性があります。

なお、同社が丸紅の給与テーブルを適用しているかどうかは公表されていません。この点は推測の域を出ないため、断定は避けます。

給与制度と待遇の実際

公開されている募集要項・福利厚生情報から、報酬まわりの制度を確認します。

公表されている給与関連の制度

  • •給与は「経験・実績を考慮のうえ決定」(公開求人票の記載)
  • •新卒初任給には月45時間分の固定時間外勤務手当を含む
  • •時間外勤務手当・休日勤務手当・深夜勤務手当の支給あり
  • •通勤手当は会社規定に基づき支給
  • •退職金制度は無し。代わりに企業型確定拠出年金(上限月55,000円)
  • •社員紹介制度による報奨金あり

退職金がない点をどう評価するか

同社は退職金制度を設けておらず、企業型確定拠出年金(掛金上限は月55,000円)を用意しています。コンサルティングファームでは珍しくない設計ですが、丸紅本体のような大手商社と比較する場合には差が出る部分です。

確定拠出年金の掛金上限55,000円は、企業年金を併用しない場合の法定上限にあたる水準です。掛金の全額が会社負担か、給与原資からの選択制かは公表されていないため、オファー面談での確認事項になります。

評価・昇格の仕組み

同社は6段階の職位を「専門職としてのレベルアップ」と位置づけ、OJTによる上長の伴走型教育、本人志向を踏まえたプロジェクトアサイン、月次の社内勉強会、資格取得・維持費用の会社負担、メンター制度、階層別研修などの育成の仕組みを公表しています。

一方で、昇格の基準や頻度、評価制度の詳細、年1回といった改定サイクルの有無は公表されていません。報酬カーブを左右する最も重要な部分が非公開であるため、選考過程で確認すべき最優先事項と言えます。

報酬を支える事業基盤 — 丸紅100%出資という構造

非上場企業の年収を検討する際は、報酬原資を生む事業基盤の安定性を見ておくことが有効です。同社の場合、その中心にあるのが親会社である丸紅との関係です。

項目内容
設立2020年12月21日
株主丸紅株式会社 100%
資本金740百万円(資本準備金を含む)
代表者代表取締役会長 菅隆之/代表取締役社長CEO 武藤覚
本社東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 10階
拠点本社(東京)・大阪オフィス・名古屋オフィス
従業員数188名(2026年7月1日現在)

同社の会社概要ページに基づきます。

商社系という珍しい資本背景

コンサルティングファームの資本背景としては、外資系グローバルファームの日本法人、監査法人系(BIG4)、SIer系、独立系が一般的です。総合商社が100%出資して設立したファームは数が限られており、同社の特徴的な位置づけになっています。

丸紅は2021年の設立発表時、ICT事業の強化と、顧客・パートナーのデジタルトランスフォーメーション支援の実現を目的として掲げていました。社名の「DOLBIX」は、Digital/DXと、ラテン語のOrbis(羅針盤・世界)を組み合わせた造語とされています。

案件基盤の安定性

同社は丸紅グループ内外の企業を顧客としており、公開求人票にも「丸紅グループ内外の企業向け」という記述が見られます。グループ内の案件が一定量見込める構造は、新設ファームが直面しがちな案件獲得リスクを緩和します。

報酬の観点では、案件が安定して供給されるほど稼働率が保たれ、報酬原資も安定しやすくなります。ただし同社は非上場のため売上高・利益・稼働率・単価といったKPIを公表しておらず、実際の収益性は外部からは確認できません。この点は上場している同業他社との大きな違いです。

オファー面談で確認しておきたいこと

情報開示が限られる企業だからこそ、選考過程で確認しておくべき項目が多くなります。

非上場かつ職位別年収が非開示のため、公開情報から提示額を推定するのは困難です。カジュアル面談を含む早い段階でレンジを確認することをおすすめします。

  • •提示年収に含まれる固定時間外勤務手当は何時間分か。超過分は別途支給されるか
  • •賞与の有無と算定方法(提示された年収に賞与が含まれるかどうか)
  • •昇給・昇格の頻度と基準。どの職位に何年で到達しうるか
  • •確定拠出年金の掛金が会社負担か、給与原資からの選択制か
  • •入社時の職位が募集要項のどのレンジに当たるか
  • •配属予定の組織(IT戦略、戦略、DX・AX、SGRなど)と担当領域

よくある質問

Q. ドルビックスコンサルティングの平均年収はいくらですか?
A. 大手口コミサイトの公開集計値では約945万円とされています。ただし同社は丸紅100%出資の非上場企業であり、有価証券報告書による平均年間給与の開示はありません。したがってこの数値は公式開示ではなく、投稿者の属性による偏りが生じる余地がある点に留意が必要です。
Q. 新卒の初任給はいくらですか?
A. 2027年度入社の新卒採用情報によると、学部卒は月額392,900円(理論年収589万円)、院卒は月額414,300円(理論年収621万円)です。いずれも月45時間分の固定時間外勤務手当を含む金額です。なお2026年8月時点で2027年度入社の受付は終了しています。
Q. 中途入社の想定年収はどのくらいですか?
A. 同社の公開求人票では想定年収が非公開とされており、「経験・実績を考慮のうえ決定します」と記載されています。職位別の年収レンジも公式には開示されていません。公開情報から精緻に推定することは困難なため、カジュアル面談やオファー面談でレンジを直接確認することをおすすめします。
Q. 職位はどのように分かれていますか?
A. ビジネスアナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネージャー、シニアマネージャー、マネージングディレクターの6段階です。公開求人票も「コンサルタント〜マネージャー」のように職位レンジを示して募集されています。各職位の年収は公式非開示です。
Q. 退職金はありますか?
A. 退職金制度はありません。代わりに企業型確定拠出年金(掛金上限は月55,000円)が用意されています。コンサルティングファームでは珍しくない設計ですが、掛金が全額会社負担か給与原資からの選択制かは公表されていないため、確認が必要です。
Q. ベイカレントやライズと比べて年収は低いのですか?
A. 平均値の比較ではベイカレント(約1,349万円)、ライズ・コンサルティング・グループ(約1,108万円)を下回ります。ただし両社は上場企業で有価証券報告書に基づく実績値、同社は口コミサイトの集計値であり、データの性質が異なります。また同社は従業員188名と規模が小さく、組織の年齢構成も異なるため、単純比較には適しません。

SUPERVISED BY — 監修者

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辰本 明日加

監修者

辰本 明日加Asuka Tatsumoto

STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

高辻 渚

監修者

高辻 渚Nagisa Takatsuji

STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。

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