船井総研の年収は?水準・職位別レンジ・成果連動の給与体系を解説
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船井総合研究所の年収は、ベイカレントやBIG4といった大手企業向けファームとは構造そのものが異なります。中堅・中小企業向けの月次支援モデルを採るため案件単価は大手ファームより低く、その分、担当クライアントの数や粗利が報酬に反映される成果報酬色の強い体系です。本ページでは、公開情報から確認できる水準と、その背景にある給与構造を整理します。
この記事のポイント
- ✓船井総研ホールディングス(東証プライム・9757)の有価証券報告書では、提出会社(持株会社)の平均年間給与は739万円・平均年齢40.1歳(2024年12月期)
- ✓事業会社である船井総合研究所のコンサルタントの水準は、大手口コミサイトの公開集計値では660〜670万円程度
- ✓報酬は担当案件の数・規模・コンサルティングフィー(粗利)に連動する成果報酬色の強い体系
- ✓初任給は月35万円(公式採用サイト。2026年入社から引き上げ)
- ✓平均1,349万円のベイカレントなど大手企業向けファームとは、クライアント層・案件単価が異なるため単純比較には適さない
船井総研の平均年収 — 2つの数値を区別して読む
船井総研の年収を調べると複数の数値が出てきますが、これは「持株会社の開示値」と「事業会社の集計値」という性質の異なる数字が混在しているためです。まずこの2つを区別する必要があります。
有報開示値(持株会社)739万円/口コミ集計値(事業会社の目安)660〜670万円程度
有価証券報告書の開示値(持株会社)
持株会社である船井総研ホールディングスは東証プライムに上場しており、有価証券報告書で平均年間給与を開示しています。ただしこの739万円は持株会社所属の従業員の数値であり、コンサルティングの現場を担う事業会社・船井総合研究所のコンサルタント全体の平均をそのまま表すものではない点に注意が必要です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 739万円 | 2024年12月期・提出会社(持株会社) |
| 平均年齢 | 40.1歳 | 同上 |
船井総研ホールディングス(東証プライム・証券コード9757)の有価証券報告書に基づく数値です。提出会社である持株会社所属の従業員が対象のため、事業会社のコンサルタント全体の実態とは異なります。
事業会社(船井総合研究所)の水準
事業会社である船井総合研究所は非上場の子会社のため、平均年収の公式開示はありません。大手口コミサイトの公開集計値では660〜670万円程度とされており、これが現場のコンサルタントの水準感に近い参考値と考えられます。
口コミ集計値は投稿者の属性(若手が多い等)に偏りが生じやすく、実態と誤差がある可能性はあります。あくまで目安として扱ってください。
日本の平均年収との比較
国税庁「民間給与実態統計調査」による日本の給与所得者の平均年収は545万円です。口コミ集計値ベースの660〜670万円程度でもこれを100万円以上上回りますが、コンサルティング業界の中では中位〜やや控えめの水準に位置します。この位置づけの背景は、次のクライアント層の違いにあります。
なぜ大手ファームと年収構造が違うのか
船井総研の年収を検討するうえで最も重要なのが、大手企業向けファームとのビジネスモデルの違いです。
クライアント層と案件単価の違い
ベイカレントやBIG4は大企業向けの大型プロジェクトを主戦場とし、1案件あたりのフィーが大きいため高い報酬原資を確保できます。一方、船井総研は中堅・中小企業向けの月次支援モデルが中核で、1社あたりの単価は相対的に小さく、その代わり1人のコンサルタントが複数のクライアントを継続的に担当します。
つまり「少数の大型案件に深く入る」大手ファームと、「多数のクライアントを月次で回す」船井総研とでは、報酬原資の作り方が根本的に異なります。年収の額面だけで比較すると、この構造の違いを見落とすことになります。
成果報酬色の強い給与体系
大手口コミサイトの公開集計値や公開求人情報によれば、船井総研の報酬は担当案件の数・規模・コンサルティングフィー(粗利)に連動する部分が大きく、職位ごとに基準となる粗利の達成度が評価のウエイトを占めるとされています。
自分の担当クライアントを増やし、フィーを積み上げれば報酬に反映される一方、担当を持てなければ伸びにくい構造です。年功的な昇給を待つのではなく、自分の数字で報酬を作りにいく体系という点で、営業職に近い性格を持つと言えます。
職位別の年収レンジ(目安)
大手口コミサイトの公開集計値や公開求人票をもとにした職位別のレンジは以下のとおりです。公式開示ではないため、あくまで目安として参照してください。
| 職位 | 年収レンジの目安 | 主な役割 |
|---|---|---|
| アソシエイト | 400万〜500万円程度 | 月次支援の同行・調査・資料作成 |
| コンサルタント | 500万〜700万円程度 | 担当クライアントを持ち月次支援を実施 |
| チーフコンサルタント | 700万〜900万円程度 | 複数クライアントの統括・チーム牽引 |
| リーダー/マネージャー | 900万〜1,200万円程度 | チーム運営・研究会の主宰・新規開拓 |
| 上位職(ディレクター等) | 1,200万円以上 | 業種グループの事業責任 |
大手口コミサイトの公開集計値・公開求人票をもとにした推定レンジです。成果連動部分が大きいため、同職位でも担当粗利により差が生じます。
リーダークラスで1,000万円が視野に
公開集計値ベースでは、チームを率いるリーダー〜マネージャークラスで年収1,000万円前後に到達するとされています。若手のうちは大手ファームより低い水準からのスタートですが、担当クライアントと粗利を積み上げた社員は20代後半〜30代で大きく伸ばせる構造です。
逆に言えば、平均値の周辺に多くの社員がいるのではなく、成果によって同年次でも差が開きやすい分布であることを理解しておく必要があります。
初任給は月35万円
公式採用サイトによれば、初任給は月35万円に引き上げられています(2026年入社から適用)。中堅・中小企業向けファームとしては高い初任給設定であり、若手人材の獲得競争を意識した水準と言えます。
他ファームとの年収比較
主要ファームと並べると、船井総研の位置づけとクライアント層の違いが明確になります。
| ファーム | 平均年収の目安 | 分類・備考 |
|---|---|---|
| ベイカレント | 約1,349万円 | 東証プライム上場・有報開示。大企業向け |
| PwCコンサルティング | 約1,000万円 | BIG4系。大企業向け |
| デロイト トーマツ | 約950万円 | BIG4系。大企業向け |
| アクセンチュア | 約866万円 | 総合系。平均年齢33歳前後 |
| アビーム | 約750万〜819万円 | 日系総合。平均年齢31〜32歳 |
| 船井総研ホールディングス | 739万円(持株会社の有報開示値) | 東証プライム上場。中堅・中小企業向け |
| 船井総合研究所(事業会社) | 660万〜670万円程度 | 口コミ集計値ベースの目安 |
上場企業の開示値以外は口コミサイト等の集計値です。平均年齢・職種構成・クライアント層が異なるため単純比較には適しません。
額面の差をどう解釈するか
額面ではBIG4やベイカレントを下回りますが、これはコンサルタントの能力差ではなく、中堅・中小企業市場という主戦場の単価構造によるものです。一方で、若手から経営者に直接対峙し自分の担当クライアントを持てるという経験価値は、大手ファームの若手が担う大型案件の一部分担とは質が異なります。
「年収の最大化」を最優先するなら大手企業向けファームに分がありますが、「経営者との仕事」「業種の専門家としての独立性」を重視するなら、報酬とのトレードオフとして検討する価値があります。
会社の業績と報酬の持続性
報酬水準の持続性を判断する材料として、グループの業績を確認しておきます。
| 指標 | 数値(2025年12月期) |
|---|---|
| 連結売上高 | 333億円(前期比8.8%増) |
| 営業利益 | 88億円(営業利益率27.0%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 66億円(過去最高益) |
| コンサルタント数 | 1,098人(前期比7.9%増) |
| グループ従業員数 | 1,651名超 |
船井総研ホールディングスの決算資料・公式サイトに基づきます。
営業利益率27%という収益性
2025年12月期は売上高333億円・営業利益率27.0%と、コンサルティング業界の中でも高い収益性を維持しながら増収増益・過去最高益を更新しています。月次支援の単価も前期比6.1%上昇しており、単価引き上げが進んでいることが決算資料から確認できます。
コンサルタント数も年7.9%のペースで増えており、事業拡大に伴い採用・処遇への投資が続く構造にあります。単価上昇が今後の報酬水準にどう反映されるかが注目点です。
よくある質問
- Q. 船井総研の平均年収はいくらですか?
- A. 船井総研ホールディングス(東証プライム上場)の有価証券報告書では、提出会社(持株会社)の平均年間給与は739万円・平均年齢40.1歳です(2024年12月期)。事業会社である船井総合研究所は非上場のため公式開示がなく、大手口コミサイトの公開集計値では660〜670万円程度が目安とされています。
- Q. なぜベイカレントやBIG4より年収が低いのですか?
- A. コンサルタントの能力差ではなく、クライアント層と案件単価の構造によるものです。大企業向けの大型案件を扱う大手ファームに対し、船井総研は中堅・中小企業向けの月次支援が中核で、1社あたりの単価が相対的に小さいためです。その分、1人が複数クライアントを担当し、粗利の積み上げが報酬に反映される体系です。
- Q. 年収1,000万円は狙えますか?
- A. 大手口コミサイトの公開集計値では、チームを率いるリーダー〜マネージャークラスで年収1,000万円前後に到達するとされています。報酬が担当案件の粗利に連動する成果報酬色の強い体系のため、担当クライアントとフィーを積み上げられるかどうかで同年次でも差が開きます。
- Q. 給与体系の特徴は何ですか?
- A. 担当案件の数・規模・コンサルティングフィー(粗利)に連動する部分が大きく、職位ごとの基準粗利の達成度が評価のウエイトを占めるとされる、成果報酬色の強い体系です。年功的な昇給を待つのではなく、自分の数字で報酬を作る構造で、営業職に近い性格を持ちます。
- Q. 初任給はいくらですか?
- A. 公式採用サイトによれば月35万円です(2026年入社から引き上げ)。中堅・中小企業向けファームとしては高い設定で、若手人材の獲得競争を意識した水準と言えます。
- Q. 報酬水準は今後上がりそうですか?
- A. 確定的なことは言えませんが、2025年12月期は売上高333億円(前期比8.8%増)・過去最高益で、月次支援単価も6.1%上昇しています。コンサルタント数を年7.9%増やしながら営業利益率27.0%を維持しており、単価上昇と業績拡大が処遇に反映されるかが注目点です。
SUPERVISED BY — 監修者
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監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
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