カーニーは激務?残業時間・有給消化率と働き方の実態
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カーニーの残業時間は、大手口コミサイトの公開集計値で月70〜80時間程度とされ、戦略ファームとして標準的な水準です。一方で同社は公式サイトで、有給消化率が戦略コンサルティング会社の中でトップであると明記しています。「重い稼働」と「休みやすさ」が同居しているのが同社の働き方の特徴です。
この記事のポイント
- ✓残業時間の公開集計値は月70〜80時間程度。戦略ファーム全体の水準と大きく変わらない
- ✓有給消化率は公開集計値で80%台後半〜90%前後とされ、公式サイトも「戦略コンサルティング会社トップ」と記載している
- ✓プロジェクト終了後に1〜2週間の長期休暇を取る運用が公式に紹介されている
- ✓週次のプロジェクトアサイン公募と半期ごとのプラクティス希望登録という、本人の希望を反映する仕組みがある
- ✓マネージャー以下は原則1プロジェクト専任、チームは3〜4人程度の少人数と公式に説明されている
残業時間の実態
同社は労働時間を公式に開示していません。大手口コミサイトの公開集計値では、月平均の残業時間は70〜80時間程度の範囲で示されることが多くなっています。集計元や算出時期によって70時間台前半から80時間程度まで幅がある点は踏まえておく必要があります。
戦略ファーム・総合系との比較
戦略コンサルティング業界では月70時間以上の残業が標準的な水準とされており、カーニーもこの範囲に収まります。同社だけが突出して重いわけではありませんが、BIG4系(月48〜65時間)と比べれば明確に負荷は高くなります。
| ファーム | 残業時間の目安 | 分類 |
|---|---|---|
| マッキンゼー | 月約77.4時間 | 戦略系(MBB) |
| カーニー | 月70〜80時間程度 | 戦略系 |
| BCG | 月約62.8時間 | 戦略系(MBB) |
| デロイト トーマツ | 月65時間 | BIG4系 |
| EYSC | 月52時間 | BIG4系 |
| PwCコンサルティング | 月48時間 | BIG4系 |
| ベイカレント | 月20時間程度 | 日系総合 |
各社とも算出基準や出典が異なるため、厳密な横並び比較には適しません。カーニーの数値は大手口コミサイトの公開集計値をもとにした目安です。傾向を掴むための参考としてご覧ください。
みなし残業代という前提
同社の公式求人情報では、給与について「非公開」「みなし残業代有」と記載されています。所定勤務時間は9:00〜18:00(うち休憩1時間)で、時間外労働ありとされています。
一定時間分の時間外労働が報酬にあらかじめ織り込まれた設計であるため、「残業した分だけ収入が増える」構造ではありません。年収と労働時間はセットで判断する必要があります。
有給消化率 — 同社が前面に出している指標
残業時間だけを見ると戦略ファームの標準ですが、休暇の取りやすさについては同社が公式に強調している領域です。
公式サイトの記載
同社の公式「働きやすさ(Well-being)」ページでは、「高い有給消化率に代表されるWell-beingの体現」という項目が設けられ、有給消化率が戦略コンサルティング会社の中でトップであると記載されています。根拠としては大手口コミサイトの2025年8月時点の集計が挙げられています。
あわせて、フレキシブルな有給休暇として「プロジェクト終了後に1〜2週間の長期休暇」を取る運用が紹介されています。プロジェクト単位で働く戦略ファームでは、案件と案件の切れ目にまとまった休暇を取る形が現実的で、これが機能している状態と読めます。
公開集計値との整合
大手口コミサイトの公開集計値でも、同社の有給消化率は80%台後半から90%前後で示されることが多く、コンサルティング業界の平均を大きく上回る水準とされています。公式の主張と外部の集計値がおおむね整合している点は、指標としての信頼性を高めます。
ただし有給消化率が高いことと残業が少ないことは別の話です。稼働が重い時期とまとめて休む時期のメリハリが強い、と理解するのが実態に近いと考えられます。
稼働は戦略ファーム標準(月70〜80時間程度)、休暇の取りやすさは業界内で上位。この組み合わせが同社の働き方の特徴です。
公式に説明されている働き方の仕組み
同社の公式「働きやすさ(Well-being)」ページでは、「多様な働き方で高生産性を実現できる職場環境・文化を醸成」という方針のもと、具体的な施策が公開されています。
| 施策 | 公式に説明されている内容 |
|---|---|
| 週次のプロジェクトアサイン公募 | 個々人のパッションを起点にプロジェクトへアサインする仕組み。週次で公募が行われる |
| 半期ごとのプラクティス希望登録 | パッションを持てる業界・領域と本人を紐づけ、専門性(Core Expertise)の構築を支援する |
| ユニットリーダーとの1on1 | 全コンサルタントを対象に実施。2020年には年間160回超を実施したとされる |
| Cohort別ミーティング | コンサルタントおよびマネジメントスタッフのWell-Doing/Well-Beingの状況を把握するため年間を通して実施 |
| 先輩社員とのお悩み相談会 | 入社直後の不安の共有・相談と、新入社員同士の関係構築を目的に実施 |
| 場所・時間に縛られない働き方 | リモート作業や、遅めの始業/早めの終業が可能とされる |
| 育休・産休制度 | 役職や性別にかかわらず、2年間にわたって利用可能とされる |
同社公式サイトの「働きやすさ(Well-being)」ページの記載(2026年8月時点)に基づきます。
アサイン公募という仕組みの意味
戦略ファームの働き方の質を左右する最大の要因は、どのプロジェクトに入るかです。案件のテーマ、クライアント、チーム構成によって負荷も学びも大きく変わります。
週次でアサインが公募され、半期ごとにプラクティスの希望を登録できる仕組みは、この最重要変数に本人の意思を反映させる設計です。「配属ガチャ」の要素を制度で小さくしようとしている点は、働き方を検討するうえで評価すべき要素と言えます。
次世代育成・女性活躍の行動計画
同社は次世代育成支援対策推進法および女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画(2026年4月〜2028年3月)を公式サイトで公開しています。法定の枠組みに沿った取り組みが継続されていることが確認できます。
プロジェクトの進め方と稼働の形
働き方を具体的に想像するうえで、案件の単位を知っておくと解像度が上がります。同社は公式の採用FAQでプロジェクトの構造を説明しています。
チーム規模とアサインの原則
公式FAQでは、マネージャー以下のコンサルタントは基本的に1つのプロジェクトにアサインされるとされています。メンバー数はプロジェクト内容によりますが、「典型的には、コミュニケーションの取りやすい3〜4人くらいの少人数でチームを構成する」と説明されています。
複数案件を並行で持たされる働き方ではないため、稼働の山谷は案件のフェーズに素直に連動します。提案期や最終報告前に集中する一方、案件終了後に長期休暇を取りやすいのはこの構造によるものです。
プロジェクト期間と継続案件
同じくFAQでは、プロジェクト期間は2か月程度の短期から半年、1年という長期まで内容により様々であり、「継続案件が多いのも当社の特徴」と説明されています。
実行局面まで踏み込む案件が多いことの裏返しでもあります。短期の戦略提言を次々に回すスタイルより、ひとつのクライアントに長く入り込む働き方を好む人には相性が良い構造です。
クライアントとの協働
FAQでは「クライアントの社員とプロジェクトチームを組み、一体となって、様々な経営課題に対して具体的な戦略立案からインプリメンテーションまで行う」とされています。クライアント先での稼働や現場に足を運ぶ機会は相応にあると想定しておくのが妥当です。
Up or Out と昇進のプレッシャー
戦略ファームの働き方を語るうえで避けられないのが、昇進を前提とした人事構造です。同社はこの点について公式に見解を示しています。
同社の公式説明
公式の採用FAQでは、Up or Outについて「次のランクにプロモーションするまでの期間のおおよその目安はありますが、これによって直にUp or Outということではありません」と説明されています。コンサルタント自身が成長し続けられると考えている限り、ファームはその意志を支援し続けるという立て付けです。
同時に「コンサルタントとして学ぶべきものはすべて学び、更なる進化は求めないと考えた場合には、コンサルティング・ファーム以外に自己の成長の場を求めるのは自然なこと」とも述べられており、卒業を前提としたキャリア観自体は共有されています。
実務上どう受け止めるか
昇進までの期間に目安が存在すること自体は公式に認められています。年収も職位に強く連動する構造であるため、一定のペースで昇進していくことが前提のキャリアだと理解しておく必要があります。
「明日クビになる」種類の厳しさではなく、「一定期間ごとに次の職位に見合う成果が問われ続ける」種類の厳しさだと捉えるのが実態に近いと考えられます。
まとめ — 稼働の重さと休みやすさの組み合わせ
カーニーの働き方は、残業時間で見れば戦略ファームとして標準的(公開集計値で月70〜80時間程度)で、BIG4系や日系総合と比べれば明確に重い環境です。この点でMBBと大きな差はありません。
一方で、有給消化率の高さ、プロジェクト終了後の長期休暇、週次のアサイン公募、2年間利用可能な育休・産休制度といった仕組みは公式に説明されており、休みやすさとキャリアの自己決定性という面では戦略ファームの中でも訴求が強い部類に入ります。
戦略ファームを検討する段階で、稼働の重さ自体は業界の前提として受け入れる必要があります。そのうえで、どのプロジェクトに入るかを自分の希望で動かせること、案件の切れ目でまとめて休めることに価値を感じるかどうかが、同社を選ぶ判断軸になります。
よくある質問
- Q. カーニーは激務ですか?
- A. 大手口コミサイトの公開集計値では月平均の残業時間は70〜80時間程度とされ、戦略ファームとして標準的な水準です。マッキンゼー(月約77.4時間)と同程度、BIG4系(月48〜65時間)と比べれば明確に重い環境です。同社は労働時間を公式に開示していないため、いずれも目安として扱う必要があります。
- Q. 有給休暇は取りやすいですか?
- A. 同社の公式「働きやすさ(Well-being)」ページでは、有給消化率が戦略コンサルティング会社の中でトップであると記載されており、根拠として大手口コミサイトの2025年8月時点の集計が挙げられています。プロジェクト終了後に1〜2週間の長期休暇を取る運用も公式に紹介されています。
- Q. リモートワークはできますか?
- A. 公式サイトでは「場所や時間に縛られない、リモート作業や遅めの始業/早めの終業が可能」と説明されています。ただしクライアントの社員とチームを組んで進める案件が多いため、プロジェクトの状況によって出社やクライアント先での稼働は発生すると考えるのが妥当です。
- Q. プロジェクトは複数を掛け持ちしますか?
- A. 公式の採用FAQでは、マネージャー以下のコンサルタントは基本的に1つのプロジェクトにアサインされるとされています。チームは典型的に3〜4人程度の少人数で構成され、プロジェクト期間は2か月程度から1年まで幅があると説明されています。
- Q. 希望するプロジェクトに入れますか?
- A. 公式サイトでは、週次のプロジェクトアサイン公募と半期ごとのプラクティス希望登録により、個々人のパッションを起点にアサインを行う仕組みが説明されています。希望が必ず通る保証はありませんが、本人の意思をアサインに反映させる制度が明示されている点は特徴です。
- Q. Up or Outは厳しいですか?
- A. 公式FAQでは「次のランクにプロモーションするまでの期間のおおよその目安はあるが、これによって直ちにUp or Outということではない」と説明されています。ただし目安が存在すること自体は公式に認められており、年収も職位に連動するため、一定のペースで昇進することが前提のキャリアだと理解しておく必要があります。
SUPERVISED BY — 監修者
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監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
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主な参照元
本ページは各社の公開情報をもとにコンサルペディア運営事務局が独自に編集したものであり、掲載企業による監修・提供を受けたものではありません。年収・残業時間・選考に関する情報は公開求人情報や口コミサイトの集計値をもとにした目安であり、実際の条件を保証するものではありません。内容の訂正が必要な場合はお問い合わせください。