リブ・コンサルティングは激務?固定残業50時間・年間休日125日と働き方の実態
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リブ・コンサルティングの働き方を考えるうえで最も具体的な手がかりは、公式の募集要項に記載された「固定残業手当の相当時間50時間」という数字です。会社がこの水準を前提に給与設計していることは事実として確認できます。一方で同社は生成AIの全社導入と稼働率の可視化によって生産性を上げており、コンサルタント1人あたり売上高は3年で20.5百万円から26.2百万円へ伸びました。忙しさの絶対量と、その内訳の変化を分けて見る必要があります。
この記事のポイント
- ✓公式の新卒募集要項に「固定残業手当の相当時間50時間・超過分別途支給」と明記。会社が想定する残業の目安が公開されている
- ✓所定労働時間は9:15〜18:15(時差勤務あり)、年間休日125日(2026年度)、完全週休2日制(土日)+祝日+年末年始
- ✓大手口コミサイトの公開集計値では月平均残業はおおむね50〜70時間台、有給消化率は50〜55%程度とされるが、公式開示ではないため目安
- ✓有価証券報告書では「品質や納期を遵守するため一時的に長時間労働が発生することがあります」と明記し、労務管理体制の整備をリスク対応として説明
- ✓Great Place to Work「働きがいのある会社」ランキングを2015年から12年連続で受賞(決算説明資料)。忙しさと働きがいが併存する組織
公式に開示されている勤務条件
働き方を判断するうえで最も信頼できるのは、会社自身が募集要項に記載した労働条件です。同社は新卒採用の募集要項でこれらを明示しています(中途採用の条件は職位・契約により異なります)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所定労働時間 | 9:15〜18:15(時差勤務あり) |
| 年間休日 | 125日(2026年度) |
| 休日・休暇 | 完全週休2日制(土曜・日曜)、祝日、年末年始、年次有給休暇 |
| 固定残業手当 | 141,256円〜/相当時間50時間・超過分別途支給 |
| 評価・給与改定 | 年2回 |
| 勤務地 | 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー29階(テレワークを含む会社の定める勤務地) |
公式の新卒採用募集要項に基づきます。中途採用については職位・雇用条件により異なるため、選考時に確認が必要です。
「固定残業50時間」という数字の読み方
固定残業手当の相当時間が50時間に設定されているということは、会社として月50時間程度の時間外労働を平常運転の範囲として織り込んでいる、ということです。超過分は別途支給されるため、50時間を超えた分が未払いになる設計ではありません。
コンサルティング業界では固定残業45〜60時間の設定が珍しくないため、突出して重い水準ではありません。ただし「残業がほとんどない環境」を求める人にとっては明確なミスマッチのサインです。この数字は公式に公開されているため、応募前に自分の許容範囲と照らし合わせておくべき情報といえます。
年間休日125日という水準
年間休日125日(2026年度)は、完全週休2日制に祝日・年末年始を加えた一般的な水準を満たします。休日日数そのものが少ない会社ではありません。実質的な負荷は、休日数ではなく1日あたりの労働時間と持ち帰り業務の量に表れます。
所定労働時間には「時差勤務あり」との記載があり、始業・終業時刻に一定の柔軟性がある運用と読めます。ただしフレックスタイム制やリモートワーク制度の詳細については公式に確認できる情報がなく、この点は公式非開示です。
残業時間の実態をどう推定するか
同社は平均残業時間を公式に開示していません。したがって推定にあたっては、公式に確認できる情報と、公開集計値を区別して扱う必要があります。
| 情報源の区分 | 内容 | 確度 |
|---|---|---|
| 公式募集要項 | 固定残業手当の相当時間50時間 | 公式開示(会社が想定する目安) |
| 有価証券報告書(Ⅰの部) | 「品質や納期を遵守するため一時的に長時間労働が発生することがあります」 | 公式開示(定性的なリスク記載) |
| 大手口コミサイトの公開集計値 | 月平均残業はおおむね50〜70時間台のレンジ | 参考値(投稿者の属性に偏りあり) |
| 同上(有給取得) | 有給消化率は50〜55%程度 | 参考値 |
| 平均残業時間の公式開示 | 公式非開示 | — |
口コミ集計値は投稿者の職位・在籍時期に偏りが生じやすく、実態と誤差がある可能性があります。あくまで目安として扱ってください。
有価証券報告書が認めている長時間労働のリスク
同社は有価証券報告書の「労務管理に関するリスク」で、「経営コンサルティング事業においては、納期厳守と高い品質の確保が要求され、予想外のトラブルや事業環境の変化が生じた場合、品質や納期を遵守するため一時的に長時間労働が発生することがあります」と明記しています。そのうえで、長時間労働の発生を未然に防ぐ労務管理体制を整備していると説明しています。
上場企業のリスク開示は誇張を避けるものである以上、この記載は「一時的な長時間労働は実際に起こり得る」という会社としての認識を示しています。同時に、それを管理対象として明示的に位置づけているとも読めます。同社はサステナビリティの項でも、コーポレートソリューション室が従業員の働き方を管理し経営会議に報告する体制を説明しています。
口コミ集計値の水準感
大手口コミサイトの公開集計値では、月平均残業時間はおおむね50〜70時間台のレンジ、有給消化率は50〜55%程度とされています。公式の固定残業50時間という設定とおおむね整合する範囲であり、極端な乖離は見られません。
ただし同社は顧客規模別・業界別・テーマ別に事業部が分かれており、担当する顧客層や案件フェーズによって稼働は大きく変動すると考えられます。平均値を自分の想定にそのまま当てはめるのではなく、面接の場で配属想定領域の稼働実態を確認するのが確実です。
なぜ稼働が重くなりやすいのか — 支援スタイルからの説明
同社の働き方の性格は、ビジネスモデルから素直に導けます。ここを理解しておくと、忙しさの「質」が見えてきます。
提案で終わらず実行まで担う
同社は有価証券報告書で、中堅・中小企業やベンチャー向けの支援は「戦略立案の提案のみにとどまるケースが非常に少なく、立案された戦略が実行され成果として出るまで責任をもって支援いたします」と説明しています。具体例として、マーケティング戦略の立案に加えて現場に入り込み、営業の見本を見せ、営業員向け研修を行うところまでが挙げられています。
分析と提言でスコープが閉じるファームに比べ、実行フェーズまで並走する分だけ関与期間と関与の深さが増します。成果が出るまで付き合う姿勢は同社の価値の源泉である一方、稼働の重さの主因でもあります。
少数精鋭のプロジェクト編成
決算説明資料では、従来ファームのプロジェクト規模が数十名規模であるのに対し、同社は数名単位の少数精鋭であると説明されています。プロジェクトマネージャー到達までの期間も、従来ファームの3年以上に対して2〜3年としています。
少人数編成は1人あたりの担当範囲が広いことを意味します。若手のうちから幅広い工程を任される代わりに、分業による負荷分散は効きにくい構造です。早期にマネジメント経験を積める環境と、1人あたりの守備範囲の広さは表裏一体です。
顧客満足度を軸にした継続受注モデル
同社は顧客満足度を重要指標として継続的に調査しており、2025年の顧客満足度は90.3%、2023〜2025年累計で「4:満足」以上が90.8%と開示されています。高い満足度が継続契約・契約拡大・紹介につながる循環を事業モデルの中核に置いています。
顧客満足度が受注の生命線である以上、期待を超える成果物を出す圧力は構造的に働きます。これはやりがいの源泉であると同時に、稼働を押し上げる要因でもあります。
生成AIと稼働可視化による働き方の変化
同社の働き方を語るうえで無視できないのが、生成AI活用と人員アサイン最適化の取り組みです。これらは決算説明資料で生産性向上施策として具体的に説明されています。
- •コンサルタント人員の生成AI利用率は100%(週1回以上利用している人員の割合)
- •全社AI推進タスクフォースが活動し、部門別に生成AIエバンジェリスト部隊を設置
- •議事録作成、資料・スライド作成、メールコミュニケーション、資料・情報検索、事前リサーチ、想定QA作成などのベース業務を業務AIエージェントで効率化
- •月別の個人稼働率を可視化し、プロジェクト経験・職歴・スキルから人材情報を可視化してアサインを最適化
- •各自が自身の業務に応じた業務AIエージェントを構築するモデルを推進
生産性の数字は実際に動いている
コンサルタント1人あたり売上高は2023年の20.5百万円から2024年23.4百万円、2025年26.2百万円へと上昇しています。同社はこの改善要因として、生成AIによるベース業務の型化と人員アサインの最適化を挙げています。
重要なのは、この生産性向上が「同じ時間でより多くを生む」方向なのか「より長く働く」方向なのかは、開示されている数値だけでは判別できないという点です。ただし議事録・資料作成・リサーチといった時間を食う定型業務が対象である以上、少なくとも作業時間の圧縮には寄与していると考えられます。
稼働率の可視化は両面を持つ
月別の個人稼働率が可視化されているということは、過負荷が数値として把握される仕組みがあるということです。特定の人に負荷が偏った状態を検知しやすい体制といえます。
一方で、稼働率が管理指標として機能する組織では、稼働の低さも可視化されます。アサインの空白が見えやすい構造は、常に案件に入り続ける前提の働き方と相性が良い設計です。
働きがいと組織文化 — 12年連続の外部評価
忙しさの一方で、同社は働きがいの外部評価を継続的に獲得しています。この併存が同社の働き方の特徴です。
Great Place to Work「働きがいのある会社」12年連続受賞
決算説明資料によれば、世界60か国で展開する意識調査機関Great Place to Work Instituteの「働きがいのある会社」ランキングで、同社は2015年から2026年まで12年連続で受賞しています。有価証券報告書でも、採用・育成体制の特徴が評価された結果として日本の中規模企業部門での連続受賞に言及しています。
この調査は従業員へのアンケートに基づくため、少なくとも社員の主観的な評価が長期にわたり高い水準を保っていることを示します。「忙しいが評価は高い」という組織像です。
組織文化を維持する仕組み
決算説明資料では、これらの施策を「人材の育成・定着」の柱として位置づけています。全社合宿・表彰式・四半期懇親といった集合型の施策が多く、対面での一体感を重視する文化がうかがえます。フルリモートで距離を置いて働きたいタイプには、この密度が負担になる可能性もあります。
- •半期ごとの全社合宿による経営方針の共有
- •成果を称える表彰式の開催
- •四半期に一度、オフィスバー形式での全社懇親
- •事業部・職位・年次の垣根を越える交流施策
- •社内サークル(活動支援金あり)、達成旅行、アルムナイ会
- •月次イベント「リブdeナイト」、年次のアルムナイ懇親会
福利厚生の概要
公式採用サイトによれば、各種保険完備、産業医面談、健康診断、予防接種といった健康関連の制度に加え、交通手当、出張手当、結婚祝金、出産祝金、慶弔見舞金、サークル活動支援金が整備されています。休暇面では慶弔休暇、育児休暇、育児時間、産前・産後休暇、介護休暇、妊娠症状対応特別休暇が用意されています。新卒採用の募集要項には家賃補助・借り上げ社宅制度の記載もあります。
本社は2024年11月に東京日本橋タワー29階へ移転しており、決算説明資料では新オフィスも人材定着施策の一つとして挙げられています。
法定開示から見る多様性・両立支援の現状
上場に伴い、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく指標が開示されるようになりました。働き方を判断する客観材料として確認しておきます。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 9.3% | 提出会社 |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 50% | 提出会社 |
| 男女の賃金の差異(全労働者) | 69.8% | 男性を100とした場合の女性の水準 |
| 同(正規雇用労働者) | 73.3% | 同上 |
| 同(パート労働者) | 79.6% | 同上 |
| グループ従業員の構成 | 337名中、女性役員1名・女性管理監督者6名・外国国籍者21名 | 2025年10月末時点 |
有価証券報告書(Ⅰの部)に基づきます。男女の賃金差異は職位構成の違いを含む数値であり、同一職務での賃金差を示すものではありません。
数値の読み方
女性管理職比率9.3%、男性育休取得率50%はいずれも改善余地のある水準です。男女の賃金差異が全労働者で69.8%にとどまっている点も、管理職層に女性が少ない組織構成を反映していると考えられます。
同社はサステナビリティの項で、性別・年代・国籍等の多様性に配慮した採用の推進、給与改善や評価制度の拡充、多様な勤務体系、育児休業取得の促進を方針として掲げていますが、「現時点では明確な指標や目標は定めておりません」とも明記しています。数値目標を伴う改善計画は公式非開示です。
他ファームとの働き方比較
| 観点 | リブ・コンサルティング | 船井総研 | 大手総合ファーム |
|---|---|---|---|
| 稼働の型 | プロジェクト単位(数名単位の少数精鋭) | 月次訪問×複数クライアント並行 | プロジェクト単位(大規模・長期) |
| 残業の目安 | 固定残業50時間(公式)/集計値では月50〜70時間台 | 月50〜60時間程度(口コミ集計値) | ファーム・案件による(月20〜30時間台の社も) |
| スコープ | 戦略立案から実行・成果創出まで | 月次支援による継続伴走 | 分析・提言中心(実行支援は案件次第) |
| PM到達までの期間 | 2〜3年(会社説明) | 担当クライアントを持てば早い | 3年以上(会社説明での比較対象) |
| 年間休日 | 125日(2026年度・公式) | 公式非開示 | 各社開示状況が異なる |
各社の公開情報および口コミサイトの公開集計値をもとにした一般的な傾向の整理です。個人差・部署差・案件差があります。
「激務かどうか」への答え方
公式に確認できる範囲では、月50時間程度の残業を前提とした給与設計であり、業界のなかで突出して重いわけでも軽いわけでもありません。特徴的なのは忙しさの「量」より「質」です。分析と提言で終わらず実行まで担うため、関与の深さと期間が長くなります。
同時に、生成AIの全社導入と稼働率の可視化という改善の仕組みが機能しており、1人あたり売上高が3年で約28%向上しています。働きがいの外部評価も12年連続で獲得しています。「忙しいが放置されているわけではない組織」というのが、公開情報から導ける最も妥当な評価です。
相性で言えば、成果が出るまで関与し続けることに納得感を持てる人には耐えやすく、スコープが明確に区切られた働き方を望む人には合いにくい環境です。
よくある質問
- Q. リブ・コンサルティングは激務ですか?
- A. 公式の募集要項では固定残業手当の相当時間が50時間に設定されており、会社として月50時間程度の時間外労働を想定していることが確認できます。大手口コミサイトの公開集計値でも月平均50〜70時間台とされ、おおむね整合します。コンサルティング業界のなかで突出して重い水準ではありませんが、残業がほとんどない環境ではありません。
- Q. 残業時間は公式に開示されていますか?
- A. 平均残業時間そのものは公式非開示です。公式に確認できるのは、募集要項の固定残業50時間という設定と、有価証券報告書の「品質や納期を遵守するため一時的に長時間労働が発生することがあります」というリスク記載です。同社はコーポレートソリューション室が従業員の働き方を管理し経営会議に報告する体制を説明しています。
- Q. 年間休日や勤務時間はどうなっていますか?
- A. 公式の新卒募集要項によれば、年間休日125日(2026年度)、完全週休2日制(土曜・日曜)、祝日、年末年始、年次有給休暇です。所定労働時間は9:15〜18:15で、時差勤務ありと記載されています。フレックスタイム制やリモートワーク制度の詳細は公式非開示です。
- Q. 有給休暇は取れますか?
- A. 大手口コミサイトの公開集計値では有給消化率は50〜55%程度とされていますが、公式開示ではないため目安です。制度としては年次有給休暇のほか、慶弔休暇、育児休暇、育児時間、産前・産後休暇、介護休暇、妊娠症状対応特別休暇が公式採用サイトに記載されています。
- Q. 生成AIの導入で働き方は変わりましたか?
- A. 決算説明資料によれば、コンサルタント人員の生成AI利用率は100%(週1回以上)で、議事録作成・資料作成・メール・リサーチ・想定QA作成などのベース業務を業務AIエージェントで効率化しています。全社AI推進タスクフォースと部門別の生成AIエバンジェリスト部隊も設置されています。コンサルタント1人あたり売上高は2023年の20.5百万円から2025年の26.2百万円へ上昇しました。
- Q. 働きがいの評価はどうですか?
- A. 決算説明資料によれば、Great Place to Work Instituteの「働きがいのある会社」ランキングで2015年から2026年まで12年連続受賞しています。組織文化の施策として、半期ごとの全社合宿、表彰式、四半期に一度のオフィスバー形式の全社懇親、社内サークルなどが挙げられています。対面での一体感を重視する文化である点は、相性を分ける要素です。
SUPERVISED BY — 監修者
監修者一覧 ›
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
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主な参照元
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