マッキンゼーへの転職|PEI・ケース面接の対策と選考の全体像
最終更新:
マッキンゼーの選考を他社と分ける最大の要素が、PEI(Personal Experience Interview)です。ケース面接の対策だけでは通過できません。本ページではPEIの構造と、同社が求める「イシュー特定の速さと構造化の美しさ」への対策を整理します。
この記事のポイント
- ✓PEI(Personal Experience Interview)が同社選考の特徴。各面接の冒頭10〜15分を占める
- ✓PEIは1セッションにつき1エピソードを深く掘り下げる「深さ重視」の構造
- ✓2025年夏にPEIの評価次元が再編され、現在は4資質を中心に評価する形へ
- ✓ケース面接では「イシュー特定の速さ」と「構造化の美しさ」が評価軸
- ✓MBB3社は求める思考法が異なり、対策の重心も変わる
PEI(Personal Experience Interview)とは
マッキンゼーの選考で最も特徴的なのがPEIです。ケース面接とは別に、過去の具体的な経験を深掘りする面接パートが設けられています。
構造と時間配分
PEIは各面接セッションの冒頭10〜15分程度を占めるのが一般的です。1セッションにつき1つのエピソードを深く掘り下げる「深さ重視」の構造が特徴とされています。
複数のエピソードを浅く語るのではなく、ひとつの経験について「なぜそう考えたか」「その時どう感じたか」「他にどんな選択肢があったか」と繰り返し掘り下げられます。
評価次元の再編
マッキンゼーは2025年夏にPEIの評価次元を再編しました。従来は「Personal Impact、Entrepreneurial Drive、Inclusive Leadership、Courageous Change、Problem Solving、Expertise」の6資質でしたが、現在は4資質を中心に評価する形となっています。
選考対策の情報は更新が追いついていない場合があるため、最新の枠組みを前提に準備することが重要です。
PEI対策の要点
- •エピソードは「深く語れるもの」を選ぶ(浅い成功談より、葛藤や困難を伴う経験)
- •自分が何を考え、なぜその判断をしたのかを言語化しておく
- •結果だけでなく、そこに至るプロセスと自分の内面を語れるようにする
- •「なぜ?」を5回繰り返されても答えられる深さまで準備する
- •他者との関わりの中で自分が果たした役割を明確にする
ケース面接 — イシュー特定と構造化
MBB3社はいずれもケース面接を課しますが、求める思考法には違いがあります。マッキンゼーが重視するのは「イシュー特定の速さ」と「構造化の美しさ」とされています。
MBB3社の思考スタイルの違い
同じ「ケース面接」でも、評価される軸が異なります。MBBを併願する場合、この違いを理解して臨むことが重要です。
| ファーム | 評価される思考 | 選考の特徴 |
|---|---|---|
| マッキンゼー | イシュー特定の速さ、構造化の美しさ | PEI(冒頭10〜15分)+ケース面接 |
| BCG | 仮説を立ててデータで更新し続ける柔軟性 | ディスカッション重視のケース面接 |
| ベイン | 示唆を実行に落とし込む力(収益インパクトまで) | Written Case(書面ケース) |
各社の公開情報および選考対策情報をもとにした整理です。選考内容は変更される可能性があります。
マッキンゼー流の対策
「イシュー特定の速さ」とは、与えられた状況の中で「本当に解くべき問題は何か」を素早く見極める力です。表面的な課題に飛びつかず、真の論点を切り出せるかが問われます。
「構造化の美しさ」は、MECEに漏れなく重複なく論点を分解できるかどうかです。単に思いつきを並べるのではなく、全体像が見える形で整理する必要があります。
- •冒頭で前提確認を行い、解くべき問いを明確にする
- •論点をMECEに分解し、構造を口頭で明示する
- •優先順位をつけ、インパクトの大きい論点から検証する
- •So What(だから何か)を常に意識して示唆を出す
選考フローの全体像
1書類選考
職務経歴書と履歴書で、実績とリーダーシップ経験が評価されます。学歴や在籍企業だけでなく、成果の大きさが問われます。
2筆記試験(PST等)
問題解決能力を測る試験が課される場合があります。ビジネス文書とデータから論理的に結論を導く形式です。
3面接(複数回・PEI+ケース)
各セッションの冒頭10〜15分がPEI、残りがケース面接という構成が一般的です。複数のラウンドで行われます。
4最終面接
上位のパートナークラスとの面接です。組織への適合性と入社意思の確認が行われます。
転職難易度
国内最難関クラス
マッキンゼーの中途選考は、日本のコンサルティング業界において最難関クラスとされています。応募者の質が極めて高く、ケース面接の対策を十分に行っても通過は容易ではありません。
BIG4の選考倍率が25〜30倍程度とされることを踏まえると、MBBはそれを大きく上回る水準と考えられます。
対策の順序
限られた準備時間の中では、対策の優先順位が重要です。ケース面接は市販の書籍や練習で一定水準まで到達できますが、PEIは自身の経験の棚卸しに時間がかかります。
PEIで語るエピソードの選定と深掘りを早めに始め、並行してケース対策を進めるのが効率的です。
併願戦略
MBB3社は求める思考法が異なるため、対策を使い回すことはできません。マッキンゼーのPEI、ベインのWritten Case、BCGのディスカッション型ケースは、それぞれ別個の準備を要します。
一方、ケース面接の基礎(論点の構造化、定量分析、示唆の抽出)は共通するため、基礎固めをしたうえで各社の特徴に応じた上乗せをする形が現実的です。
よくある質問
- Q. PEIとは何ですか?
- A. Personal Experience Interviewの略で、過去の具体的な経験を深掘りするマッキンゼー特有の面接パートです。各面接セッションの冒頭10〜15分程度を占め、1セッションにつき1つのエピソードを深く掘り下げる「深さ重視」の構造が特徴です。
- Q. PEIの対策はどうすればよいですか?
- A. 浅い成功談ではなく、葛藤や困難を伴う「深く語れる経験」を選ぶことが出発点です。そのうえで、自分が何を考えなぜその判断をしたのかを言語化し、「なぜ?」を5回繰り返されても答えられる深さまで準備することが重要です。
- Q. PEIの評価基準は変わったのですか?
- A. 2025年夏に評価次元が再編されました。従来の6資質(Personal Impact、Entrepreneurial Drive、Inclusive Leadership、Courageous Change、Problem Solving、Expertise)から、現在は4資質を中心に評価する形となっています。対策情報は更新が追いついていない場合があるため注意が必要です。
- Q. ケース面接ではどのような点が評価されますか?
- A. 「イシュー特定の速さ」と「構造化の美しさ」とされています。表面的な課題に飛びつかず本当に解くべき問題を見極める力と、論点をMECEに分解して全体像を示す力が問われます。
- Q. MBB3社を併願する場合の注意点はありますか?
- A. 3社は求める思考法が異なるため対策を使い回せません。マッキンゼーはPEIとイシュー特定、BCGは仮説をデータで更新する柔軟性、ベインはWritten Caseと実行への落とし込みが評価軸です。ケース面接の基礎を固めたうえで、各社の特徴に応じた上乗せをする形が現実的です。
SUPERVISED BY — 監修者
監修者一覧 ›
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
マッキンゼー・アンド・カンパニーに関するその他の記事
関連する業界ガイド
- 未経験からのコンサル転職|59社の採用データで見る「どの未経験が、どのファームに入っているのか」 ›
「コンサルは未経験でも転職できるか」という問いは、そのままでは答えが出ません。コンサルティング業界には、コンサル未経験者が入社者の7割を占めることを自ら公表し…
- コンサルのケース面接対策|59社の公式選考情報から見る「どこで何が課されるのか」 ›
ケース面接対策の情報は数多くありますが、そのほとんどはフェルミ推定の解き方や3C・4Pといった型の解説に紙幅を割いており、「自分が受けるファームで、そもそもケ…
主な参照元
本ページは各社の公開情報をもとにコンサルペディア運営事務局が独自に編集したものであり、掲載企業による監修・提供を受けたものではありません。年収・残業時間・選考に関する情報は公開求人情報や口コミサイトの集計値をもとにした目安であり、実際の条件を保証するものではありません。内容の訂正が必要な場合はお問い合わせください。