メディヴァの年収は?公開求人票の年俸レンジと医療特化ファームの報酬構造

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メディヴァは非上場のため年収を公式に開示していません。ただし同社が自社の採用ページから公開している求人票には、コンサルタント系ポジションの年俸レンジが明記されています。本ページでは、その公開情報と口コミサイトの集計値を突き合わせながら、医療特化ファームとしての報酬水準を、総合系・戦略系ファームとの違いも含めて整理します。誇張も卑下もせず、検討材料としての事実を並べることを優先しています。

この記事のポイント

  • ✓同社は非上場で平均年収を公式開示していない。公開求人票のレンジと口コミサイトの集計値が判断材料になる
  • ✓コンサルタント系ポジションの公開求人票では年俸制360万円〜700万円(経験・能力を考慮して決定)と提示されている
  • ✓大手口コミサイトの公開集計値では平均年収がおおむね500万円台〜600万円台で示されており、総合系・戦略系ファームより低めの水準
  • ✓医師免許を持つ医師兼コンサルタント職は年俸1,000万円〜1,400万円と別レンジで提示されている
  • ✓年俸には月20時間分の固定残業代が含まれ、超過分は別途支給。賞与は年2回・計2.5ヶ月分が目安とされる

メディヴァの年収水準 — 何がわかっていて、何がわからないか

メディヴァは2000年6月設立の非上場企業であり、有価証券報告書のような形で平均年間給与を開示していません。したがって「平均年収◯◯万円」という確定した公式数値は存在しません。この点は、東証プライム上場で有報開示があるベイカレントなどとは前提が異なります。

一方で、判断材料がまったくないわけではありません。同社は自社の採用ページから職種別の求人票を公開しており、そこには年俸レンジ・賞与・固定残業代・勤務時間・年間休日といった労働条件が具体的に記載されています。募集要項は労働条件の提示であり、口コミよりも一次情報に近い性質を持ちます。

同社は年収を公式開示していません。本ページの金額はすべて公開求人票または口コミサイトの公開集計値に基づく目安です。

判断材料の整理

情報源わかること留意点
公式の会社概要設立・資本金・拠点・事業内容年収に関する記載はない
公開求人票職種別の年俸レンジ・賞与・固定残業代・休日レンジの幅が広く、実際の提示額は個別交渉で決まる
大手口コミサイトの公開集計値在籍者・退職者の申告に基づく平均年収の目安投稿者の属性に偏りがあり、母数も限られる

2026年8月時点で確認できる公開情報を整理したものです。金額はいずれも同社の公式開示値ではありません。

口コミサイトの集計値が示す水準

大手口コミサイトの公開集計値では、同社の平均年収はおおむね500万円台から600万円台のレンジで示されています。サイトによって500万円台前半とするものから、コンサルタント職に限れば600万円台とするものまで幅がありますが、いずれも回答者数が数十件規模にとどまるため、確定値としては扱えません。

それでも、公開求人票の年俸レンジ(360万円〜700万円)の中央付近と大きな矛盾がない点は、水準感を掴むうえでの一つの手がかりになります。以下では、この2つを重ね合わせながら見ていきます。

公開求人票に見る職種別の年俸レンジ

同社の採用は職種の幅が広く、コンサルタント職だけではありません。事業創出・マネジメント職(クリニック運営担当・事務長)、医療専門職(産業医・保健師・管理栄養士など)、バックオフィスと4つの区分があり、報酬レンジも職種によって異なります。

職種別レンジの一覧

特徴的なのは、医療経営コンサルタント・業務改善コンサルタント・在宅医療コンサルタント・開業支援コンサルタント・ヘルスケア領域の事業戦略コンサルタント、さらに事務長やクリニック運営担当まで、複数の職種が同じ360万円〜700万円というレンジで提示されている点です。職種による極端な差を設けず、経験と能力で個別に決める運用がうかがえます。

職種区分代表的なポジション公開求人票の年俸レンジ
コンサルタント医療経営/業務改善/在宅医療/開業支援/ヘルスケア事業戦略360万円〜700万円
事業創出&マネジメントクリニック運営担当・事務長360万円〜700万円
医師兼コンサルタント臨床と並行してコンサルティングに従事1,000万円〜1,400万円+業績連動賞与
医療専門職・バックオフィス産業保健師・管理栄養士・事務スタッフ等ポジションごとに個別提示

2026年8月時点で公開されている同社の求人票の記載に基づきます。いずれも「経験・能力を考慮して決定」とされており、レンジ内のどこに着地するかは個別に決まります。

医師兼コンサルタントは別体系

臨床経験5年以上の医師を対象とした医師兼コンサルタント職は、年俸1,000万円〜1,400万円と明確に別レンジです。求人票では、報酬は週5日をベースに医師としての報酬と新任コンサルタントとしての報酬を日数按分して算出すると説明されています。

つまり、臨床にどれだけ従事するかによって金額が変動する設計です。医師が臨床を続けながら医療政策立案支援やヘルスケア企業のアドバイザリーに関わる、という同社ならではのポジションであり、一般的なコンサルタント職の報酬体系とは切り分けて理解する必要があります。

レンジの読み方

360万円〜700万円という幅は約2倍です。下限は社会人経験3年程度で医療・コンサル未経験の場合、上限は経験豊富な即戦力の場合と考えるのが自然ですが、同社はレンジ内の分布を公開していないため、あくまで推測にとどまります。

口コミサイトの集計値が500万円台〜600万円台に集まっていることを踏まえると、中途入社の中心層はレンジの中位から上位寄りに位置している可能性があります。ただしこれも推定であり、実際の提示額は選考過程で確認すべき事項です。

給与体系の構造 — 年俸制・固定残業代・賞与

金額そのものより重要なのが、その金額がどう構成されているかです。同社の公開求人票には、給与体系の内訳が比較的丁寧に記載されています。

年俸制と月額の関係

項目公開求人票の記載
給与形態年俸制(年俸を12等分して毎月支給)
月額の目安年俸360万〜700万円に対し月額30万円〜58万4,000円
固定残業代月20時間分を年俸に含む。超過分は別途支給
賞与年2回(目安として計2.5ヶ月分)
昇給・改定経験・能力を考慮して決定

同社の公開求人票(コンサルタント職・事務長職など)の記載に基づきます。ポジションにより細部が異なる場合があります。

固定残業代の扱いに注意

年俸には月20時間分の固定残業代が含まれます。これは、提示された年俸のうち一定額はあらかじめ20時間分の残業に対する対価だという意味です。20時間を超えた分は別途支給されると明記されているため、いわゆる残業代の切り捨てではありませんが、額面のレンジを見る際にはこの前提を織り込んでおく必要があります。

後述のとおり同社の残業時間は求人票で月20〜30時間程度とされており、固定残業20時間分という設定は実態と大きく乖離しない範囲に収まっています。

賞与2.5ヶ月分という水準

賞与は年2回・計2.5ヶ月分が目安と記載されています。成果連動の変動幅が大きい戦略系・総合系ファームと比べると、賞与の位置づけは相対的に安定的です。年俸に対する上振れ・下振れが極端に大きい設計ではなく、事業会社に近い感覚に整理されています。

なお医師兼コンサルタント職については業績連動賞与が年2回と記載されており、こちらは変動性が高い設計です。

他ファームとの比較 — 物差しを揃えて見る

メディヴァの報酬水準を語るうえで避けて通れないのが、総合系・戦略系ファームとの差です。結論から言えば、水準は明確に低めです。ただし、比較する際は「同じ物差しで測れるのか」を先に確認する必要があります。

ファーム年収水準の目安性質
ベイカレント平均約1,349万円東証プライム上場・有価証券報告書開示
PwCコンサルティング約1,000万円BIG4系総合ファーム(口コミ集計値)
デロイト トーマツ コンサルティング約950万円BIG4系総合ファーム(口コミ集計値)
アクセンチュア約866万円総合ファーム(口コミ集計値・平均年齢33歳前後)
メディヴァ公開求人票で年俸360万〜700万円医療特化・非上場。口コミ集計値は500万〜600万円台

上場企業以外は公式開示値ではなく口コミサイト等の集計値です。平均年齢・職種構成・事業モデルが大きく異なるため、単純比較には適しません。

なぜ水準が異なるのか

第一に、クライアントが違います。総合系・戦略系ファームの主要クライアントは大企業であり、コンサルティングフィーの原資は企業の投資予算です。これに対しメディヴァの主要クライアントは病院・クリニック・介護事業者・自治体であり、その収益の多くは診療報酬・介護報酬という公定価格に基づいています。支払える支援フィーの水準がそもそも異なります。

第二に、事業モデルが違います。同社は戦略提言だけでなく、医療機関の運営代行やクリニック運営、事務長派遣といった継続的な運営支援を事業の柱に持ちます。短期・高単価のプロジェクト型ビジネスと、中長期・安定型の運営支援ビジネスでは、一人あたりの収益構造が異なります。

第三に、職種構成が違います。同社にはコンサルタントだけでなく、産業保健師・管理栄養士・臨床心理士・事務スタッフなど多様な職種が在籍しています。口コミサイトの平均値はこれらを含んだ数値になり得るため、コンサルタント職に限った水準とはずれる可能性があります。

医療系ファーム同士の比較

同じ医療・ヘルスケア領域でも、事業モデルによって報酬水準は変わります。当サイトに掲載しているグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)、KPMGヘルスケアジャパン、IQVIAはいずれも年収を公式開示していないため、正確な横比較はできません。

ただし性質の違いは押さえておけます。IQVIAは製薬・医療機器メーカーを主要クライアントとする外資系であり、支払能力の高い民間企業向けビジネスが中心です。KPMGヘルスケアジャパンはBIG4のネットワークに属し、監査・税務・FASと連携した案件を扱います。GHCは急性期病院のデータ分析に特化しています。メディヴァは医療機関の運営そのものに入り込む点で、これらとは異なる立ち位置にあります。

一般論として、製薬・医療機器メーカーを顧客とするファームや大手ネットワーク傘下のファームのほうが報酬水準は高くなりやすい傾向があります。これは各社の優劣ではなく、顧客の支払能力とフィー構造の差です。

国内平均との比較

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」による日本の給与所得者の平均年収は545万円です。口コミサイトの集計値で示される500万円台〜600万円台という水準は、国内平均と同等からやや上、という位置づけになります。

コンサルティング業界の中では低めですが、社会全体で見れば平均前後の水準です。医療という領域に長く関わりたい人にとって、この事実をどう評価するかが検討の分岐点になります。

報酬以外の条件も含めて見る

年収だけを取り出すと同社の魅力は伝わりにくくなります。公開求人票に記載された労働条件を並べると、報酬水準とのバランスが見えてきます。

項目公開求人票の記載
勤務時間9:30〜18:30(フレックスタイム制・コアタイムなし)/休憩1時間
残業月平均20〜30時間程度(ポジションによる)
年間休日125日以上/完全週休二日制・祝日・夏季3日・年末年始3日
在宅勤務週2日程度可(入社後一定期間は出社中心とする記載あり)
育児休暇取得率・復帰率ともに100%(男性の取得実績あり)
その他社会保険完備・資格取得支援・産業医/保健師/心理士による健康サポート体制

同社の公開求人票の記載に基づきます。ポジション・部門により条件が異なる場合があります。

時間単価という見方

月20〜30時間という残業水準は、コンサルティング業界としては抑えめです。年間休日125日以上・コアタイムなしのフレックスという条件と合わせると、労働時間あたりで見た報酬の見え方は変わります。

とはいえ、これは「働く時間が短いから年収が低くても割に合う」という単純な話ではありません。長時間働いて高い報酬を得たい人にとっては、そもそも設計思想が合わない可能性があります。自分がどちらの働き方を望むのかを整理したうえで判断すべき論点です。

確認しておきたいこと

公開求人票のレンジは幅が広く、実際の提示額は選考過程で個別に決まります。上記は面接や条件提示の場で確認しておく価値のある項目です。

  • •提示年俸のうち固定残業代(20時間分)が占める額
  • •配属予定部門の実際の残業時間と繁忙期の偏り
  • •在宅勤務の運用実態(部門・案件による差)
  • •賞与2.5ヶ月分の算定根拠と変動幅
  • •昇給・昇格の判断タイミングと評価の観点

報酬をどう評価するか — 医療特化ファームという選択

メディヴァの報酬水準は、コンサルティング業界の中では高くありません。この事実は正面から受け止めたうえで、それでも同社を選ぶ理由がどこにあるのかを考える必要があります。

得られる経験の性質

同社は医療機関の運営代行やクリニックの立ち上げ・運営に自ら関与しており、提言で終わらず現場のオペレーションまで踏み込みます。取締役の小松大介氏は、200件を超えるクリニックの開業支援、400件を超える病院コンサルティング、50件を超える介護施設の支援に関与してきたと公式サイトで紹介されています。

医療機関の経営を実際に動かした経験は、他の業界からは得にくいものです。診療報酬制度の理解、多職種のマネジメント、地域医療構想への対応といった知見は、医療業界で長くキャリアを築くうえでの資産になります。

誇張すべきでない点

一方で、「経験が得られるから報酬が低くても構わない」という論法は誠実ではありません。生活設計は現実の問題です。特に他業界からの転職では、前職より年収が下がるケースが十分に想定されます。

同社の公開求人票のレンジ上限は700万円であり、コンサルタント職として大幅な高年収を狙う設計にはなっていません。報酬を最優先に考えるのであれば、総合系ファームや製薬・医療機器メーカーを顧客とするヘルスケア専門ファームのほうが選択肢として合理的です。

逆に、医療という社会課題に長く向き合いたい、現場が変わるところまで見届けたい、働く時間をコントロールしながら専門性を積み上げたい、という優先順位であれば、同社の条件は十分に検討に値します。どちらが正しいという話ではなく、何を優先するかの問題です。

よくある質問

Q. メディヴァの平均年収はいくらですか?
A. 同社は非上場で年収を公式に開示していないため、確定した平均年収は公表されていません。大手口コミサイトの公開集計値ではおおむね500万円台〜600万円台で示されていますが、回答件数が限られるため目安です。公開求人票ではコンサルタント系ポジションが年俸360万円〜700万円と提示されています(2026年8月時点)。
Q. コンサルティングファームとしては年収が低いのですか?
A. 総合系・戦略系ファームと比べると明確に低めです。背景には、クライアントが病院・クリニック・介護事業者・自治体であり、収益の多くが診療報酬・介護報酬という公定価格に基づくこと、運営代行など継続支援型の事業モデルであること、コンサルタント以外の職種も多く在籍することがあります。一方で国税庁調査による日本の平均年収545万円と比べれば同等以上の水準です。
Q. 年俸に固定残業代は含まれますか?
A. 含まれます。公開求人票では月20時間分の固定残業代を年俸に含むと明記されており、20時間を超えた分は別途支給されるとされています。提示された年俸のうち一定額が20時間分の残業対価である点は、条件を比較する際に織り込んでおく必要があります。
Q. 賞与はどのくらい出ますか?
A. 公開求人票では年2回・目安として計2.5ヶ月分と記載されています。成果連動の変動幅が大きい戦略系ファームと比べると相対的に安定的な設計です。なお医師兼コンサルタント職については業績連動賞与が年2回と記載されており、こちらは変動性が高くなります。
Q. 医師が入社する場合の年収はどうなりますか?
A. 臨床経験5年以上の医師を対象とした医師兼コンサルタント職は、年俸1,000万円〜1,400万円と別レンジで提示されています。報酬は週5日をベースに、医師としての報酬と新任コンサルタントとしての報酬を日数按分して算出すると求人票に記載されており、臨床に従事する割合によって変動します。
Q. 他の医療系コンサルティングファームと比べるとどうですか?
A. GHC、KPMGヘルスケアジャパン、IQVIAはいずれも年収を公式開示していないため正確な比較はできません。ただし一般論として、製薬・医療機器メーカーを主要顧客とするファームや大手ネットワーク傘下のファームのほうが報酬水準は高くなりやすい傾向があります。これは各社の優劣ではなく、顧客の支払能力とフィー構造の違いによるものです。

SUPERVISED BY — 監修者

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辰本 明日加

監修者

辰本 明日加Asuka Tatsumoto

STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

高辻 渚

監修者

高辻 渚Nagisa Takatsuji

STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。

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主な参照元

本ページは各社の公開情報をもとにコンサルペディア運営事務局が独自に編集したものであり、掲載企業による監修・提供を受けたものではありません。年収・残業時間・選考に関する情報は公開求人情報や口コミサイトの集計値をもとにした目安であり、実際の条件を保証するものではありません。内容の訂正が必要な場合はお問い合わせください。