独立系・新興中途採用・選考対策

グロービングの中途採用は?選考プロセス・求める人物像・キャリアパスを公式情報から解説

最終更新:

グロービングは「大手で実績を積んだプロフェッショナル」を主な採用対象に掲げる戦略コンサルティングファームです。連結従業員数は2025年5月末の273名から2026年5月末の298名へ増加し、有価証券報告書のKPIではコンサルタント人員数が2023年度119名から2024年度178名へと1年で約1.5倍になりました。採用は事業計画に組み込まれた継続的なテーマです。本ページでは、公式に確認できる選考プロセス・求める人物像・組織構造・キャリアパスを整理します。

この記事のポイント

  • ✓選考は書類選考(履歴書・職務経歴書)のあと、シニアメンバーとの面談を原則1回1時間程度・数回実施して合否を判断する
  • ✓選考で重視されるのは「卓越した論理的思考力や思考体力」を大前提に、行動力・リーダーシップ・コミュニケーション能力、事業経験・専門性
  • ✓キャリアパスはコンサルタント/シニアコンサルタント/マネジャー/シニアマネージャー/ディレクター/パートナーの6階層
  • ✓募集部門はTLS(Thought Leadership Strategy)・GS(Growth Strategy)・AI事業本部・Corporateの4区分
  • ✓コンサルティング未経験者も「強い関心と成長意欲があれば歓迎」と公式FAQに明記されている

中途採用の選考プロセス

同社の採用FAQでは、中途採用の選考プロセスが次のように説明されています。まず「履歴書」「職務経歴書」を提出して書類選考を受け、通過した場合はシニアメンバーとの面談に進みます。面談は原則1回1時間程度で、これを数回行って採用の合否を判断するとされています。

面談回数の上限や固定の回数は公表されていません。「数回」という表現にとどまるため、職位や部門によって幅があると考えられます。

公式FAQによる選考プロセス:書類選考(履歴書・職務経歴書)→ シニアメンバーとの面談を原則1回1時間程度、数回

選考の流れ(公式情報にもとづく整理)

なお、ケース面接の実施有無について同社は公式に言及していません。戦略コンサルティングを中核とするファームであり、FAQで論理的思考力を選考の大前提と明記していることから、思考プロセスを問う形式の設問が含まれる可能性はありますが、確定情報ではないため断定は避けます。

エンジニア職の一部ポジションでは「カジュアル面談」から始まる旨の記載があり、職種によって入口の設計が異なることがうかがえます。

11. 応募・書類提出

中途採用は同社の採用サイト(採用管理システム上の求人一覧)から応募します。「履歴書」「職務経歴書」の提出が求められます。ポジションはTLS・GS・AI事業本部・Corporateの各領域で細分化されており、専門領域を指定して応募する形式です。

22. 書類選考

提出書類にもとづく選考です。同社が主な対象とする「大手で実績を積んだプロフェッショナル」という表現から、これまでの実績の具体性が重要な判断材料になると考えられます。

33. シニアメンバーとの面談(複数回)

原則1回1時間程度の面談を数回実施します。面談者はシニアメンバーと明記されており、早い段階から上位職位のコンサルタントと直接対話する構成です。

44. オファー

合否判断のうえ条件提示となります。求人情報には複数のポジションで「基本的に現職給与以上でのオファーを提示」という趣旨の記載があります。

求められる能力と人物像

同社は採用FAQのなかで、選考で重視する能力を具体的に述べています。中核サービスがコンサルティングであるため「卓越した論理的思考力や思考体力は選考の大前提になる」としたうえで、それに加えて複数のステークホルダーを巻き込み能動的に力を借りていくプロセスが不可欠であることから、高い次元での行動力・リーダーシップ・コミュニケーション能力が必要だと説明しています。事業経験や専門性も重要な評価ポイントに挙げられています。

「巻き込む力」が明示されている背景

同社が掲げるJoint Initiative(JI)型コンサルティングは、外部から提言するだけでなく、クライアント組織の内部に入り込んで実行まで担うモデルです。同社はこれを「内なる外」=外部視点を持ったインサイダーと表現しています。

この立ち位置では、社内の人間ではないにもかかわらず社内の意思決定に関与し、現場を動かす必要があります。選考基準に「複数のステークホルダーを巻き込む」力が明記されているのは、この事業モデルの必然と読めます。

したがって、提案書の完成度だけでなく「実際に組織を動かした経験」を語れるかが差になりやすいと考えられます。

コンサルティング未経験でも応募できるか

公式FAQには「未経験でも応募できますか?」という設問があり、強い関心と成長意欲があれば歓迎する、研修や実務を通じて成長できる、という趣旨の回答が示されています。門戸が閉ざされているわけではありません。

一方で、実際の求人情報を見ると多くのポジションで対象業界の実務経験やコンサルティング実務経験、M&A・デューデリジェンス経験、FP&A・SCM領域の経験などが応募資格として挙げられています。未経験可のポジションと経験者前提のポジションが併存していると理解するのが実態に近いでしょう。

また、公式の採用コンテンツではBCG、アクセンチュア、ローランド・ベルガー、PwCコンサルティングといったファームの出身者が紹介されており、経験者採用が中心であることは間違いありません。

募集部門と組織構造

同社の採用ページは、募集を4つの区分で整理しています。応募先を選ぶ際の前提として、それぞれの役割を押さえておくと検討しやすくなります。

区分主な内容含まれるチームの例
TLS(Thought Leadership Strategy)経営層に向き合い、問いの設定から実行・定着までを担う上流の戦略領域Corporate Finance & Strategy、Auto & Product、Technology & Media Telecom、Chemical & Utility、M&A支援
GS(Growth Strategy)戦略を描く立場から事業共創の責任者へと役割を広げる実行寄りの領域Technology Transformation、Supply Chain Management、Financial Performance、Management Consulting、AI & DATA
AI事業本部クラウドプロダクト・AIの開発と提供。PoCで終わらせない実装を志向暗黙知の活用、AIコンサルタント、支出インテリジェンス、会議分析などのプロダクト
Corporate経営に近い位置での意思決定支援。「攻めのコーポレート」を掲げる経営企画、財務・IR、人事、法務、情報システム、役員サポート

同社の採用ページ「仕事を知る」および求人一覧の記載をもとに整理しています。チーム構成は募集状況により変動します。

コンサルティング事業とAI事業の2本立て

会社としての事業区分は、コンサルティング事業(Joint Initiative型コンサルティング)とAI事業(クラウドプロダクト・AI)の2つです。有価証券報告書の従業員内訳(2025年5月31日現在・提出会社)では、コンサルティング事業187名、クラウドプロダクト事業13名、全社(共通)30名という構成でした。

人数比では圧倒的にコンサルティング事業が主体ですが、同社は中長期戦略として「Joint Initiative×AI-X」「AIプラットフォーム」「投資・M&A」の3本柱を掲げており、AI領域の比重を高める方針を示しています。AI関連のポジションは今後も拡大する可能性があります。

AI・エンジニア職の位置づけ

AIエンジニア/AIコンサルタントの求人では、Python・LLM APIを用いた開発経験やDX推進経験が応募資格に挙げられています。生成AIツールを自由に利用できる環境やMacBook Proの貸与、エンジニア職ではGitHub Copilotのライセンス付与といった環境面の記載もあります。

エンジニアのオープンポジションは南青山の外苑前オフィスが勤務地として案内されており、コンサルタント職の東京ミッドタウン・タワーとは拠点が分かれています。

入社後のキャリアパス

公式FAQによれば、同社のキャリアステップはコンサルタント、シニアコンサルタント、マネジャー、シニアマネージャー、ディレクター、パートナーの6階層です。この階層を昇進していくことが期待され、その途上で新規ビジネスの立ち上げなどに従事する可能性もあると説明されています。

職位主な役割想定される経験年数の目安(推定)
コンサルタント分析・調査・資料作成を中心とした実務遂行入社〜2年程度
シニアコンサルタントモジュール単位での論点設計と推進2〜4年程度
マネジャープロジェクト全体の設計・品質責任・チーム管理4〜7年程度
シニアマネージャー複数案件の統括、クライアント関係の維持・拡大7〜10年程度
ディレクター領域単位の責任、案件創出10年以上
パートナー事業責任・経営参画—

職位名は公式FAQに記載された6階層です。経験年数の目安は同社の公式開示ではなく、一般的な戦略ファームの運用をもとにした編集部の推定です。実際の昇進スピードは個人差が大きく、同社は年次要件の有無を公表していません。

6階層という設計が意味すること

コンサルタントからパートナーまでを6階層に区切る構成は、戦略ファームとしては標準的です。マネジャーとシニアマネージャー、ディレクターとパートナーがそれぞれ分かれているため、上位に上がるほど段階が細かくなります。

従業員数が298名(連結・2026年5月末)と比較的小規模な組織であることを踏まえると、上位職位の枠は限られます。一方で事業が年率約40%で拡大しているため、組織拡大にともなうポジションの創出も同時に起きている局面です。

育成の仕組み

同社は入社時の実践的な研修プログラム、週次の全社トレーニング(シニアパートナーや領域エキスパートが講師を務める)、資格取得補助制度を挙げています。また、新卒採用ページでは「師匠ツリー」と呼ばれる伝承型の育成体制に言及しています。

週次で全社トレーニングを行う体制は、300名規模だからこそ運用できる密度と言えます。ただし個々の研修の内容や時間数は公表されていないため、実効性については選考過程で確認するのが確実です。

新卒採用の条件

同社は中途採用と並行して新卒採用も行っています。募集職種はコンサルタント職(戦略コンサルタント/AIコンサルタント・デジタルコンサルタント)で、次の2区分です。

区分対象年収
国内新卒国内4年制大学・大学院在学中(2027年4月〜2028年9月卒業予定)720万円(平均)
海外新卒海外4年制大学・大学院在学中(2026年9月〜2028年8月卒業予定)720万円(平均)

同社の新卒採用ページの掲載内容(2026年8月時点)に基づきます。募集要項は年度により変更される可能性があります。

勤務条件

新卒採用ページに明記されている条件です。中途採用の求人情報でも「勤務時間・勤務場所・服装自由」「フルフレックス/リモートワーク」といった記載が複数のポジションで見られ、働き方の柔軟性を打ち出しています。

  • •勤務地:東京ミッドタウン・タワー39階(東京都港区赤坂)
  • •勤務時間:フルフレックス(コアタイムなし)
  • •休日:完全週休2日制/年間休日125日

応募前に準備しておきたいこと

同社は上場企業であり、決算短信や決算説明資料、有価証券報告書が公開されています。志望動機を組み立てる際に、公開されている業績や事業戦略(Joint Initiative×AI-X、AIプラットフォーム、投資・M&Aの3本柱)を踏まえられるかどうかは、他の候補者との差になりやすいポイントです。

  • •「組織を動かした経験」を職務経歴書で具体的に書けるよう棚卸しする(巻き込む力が選考基準に明記されている)
  • •応募先の領域(TLS/GS/AI事業本部)を絞り、その領域での実績や関心を説明できるようにする
  • •Joint Initiative型=クライアント内部に入り込む働き方に自分が適合するかを整理しておく
  • •面談はシニアメンバーが担当するため、事業モデルや直近の業績動向まで押さえておく
  • •オファー時に確認する条件(職位、報酬内訳、譲渡制限付株式の対象可否)を事前に整理しておく

よくある質問

Q. グロービングの中途採用の選考プロセスを教えてください。
A. 公式FAQによると、「履歴書」「職務経歴書」を提出して書類選考を受け、通過した方はシニアメンバーとの面談に進みます。面談は原則1回1時間程度で、数回実施したうえで合否を判断すると説明されています。面談回数の上限は公表されていません。
Q. 選考ではどのような能力が重視されますか?
A. 公式FAQでは、コンサルティングが中核サービスであるため「卓越した論理的思考力や思考体力は選考の大前提」としたうえで、複数のステークホルダーを巻き込み能動的に力を借りていくプロセスが不可欠であることから、高い次元での行動力・リーダーシップ・コミュニケーション能力が必要と説明されています。事業経験や専門性も重要な評価ポイントとされています。
Q. ケース面接はありますか?
A. ケース面接の実施有無について同社は公式に言及していません。戦略コンサルティングを中核とし、論理的思考力を選考の大前提と明記しているファームであるため、思考プロセスを問う設問が含まれる可能性はありますが、確認できる公開情報がないため断定はできません。応募時に確認することをおすすめします。
Q. コンサルティング未経験でも応募できますか?
A. 公式FAQでは、強い関心と成長意欲があれば歓迎する、研修や実務を通じて成長できるという趣旨の回答が示されています。ただし実際の求人情報では、多くのポジションでコンサルティング実務経験や対象業界の実務経験、M&A・FP&A・SCMなどの専門経験が応募資格に挙げられています。未経験可のポジションと経験者前提のポジションが併存していると理解するのが実態に近いでしょう。
Q. 入社後のキャリアパスはどうなっていますか?
A. 公式FAQによれば、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネジャー、シニアマネージャー、ディレクター、パートナーという6階層を昇進していくことが期待されます。その途上で新規ビジネスの立ち上げなどに従事する可能性もあると説明されています。昇進に必要な年次要件は公表されていません。
Q. どの部門で募集がありますか?
A. 採用ページはTLS(Thought Leadership Strategy)、GS(Growth Strategy)、AI事業本部、Corporateの4区分で募集を整理しています。TLSにはCorporate Finance & Strategyや自動車・TMT・化学&ユーティリティなどの業界チーム、GSにはTechnology Transformation、Supply Chain Management、Financial Performance、Management Consulting、AI & DATAといったチームが含まれます。

SUPERVISED BY — 監修者

監修者一覧 ›
辰本 明日加

監修者

辰本 明日加Asuka Tatsumoto

STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

高辻 渚

監修者

高辻 渚Nagisa Takatsuji

STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。

グロービングに関するその他の記事

関連する業界ガイド

コンサルティング業界へのキャリアに関するご相談はこちらから

ご相談・お問い合わせ ›

運営会社:ストランドパートナーズ株式会社

主な参照元

本ページは各社の公開情報をもとにコンサルペディア運営事務局が独自に編集したものであり、掲載企業による監修・提供を受けたものではありません。年収・残業時間・選考に関する情報は公開求人情報や口コミサイトの集計値をもとにした目安であり、実際の条件を保証するものではありません。内容の訂正が必要な場合はお問い合わせください。