組織・人事系働き方・激務度

マーサージャパンの働き方|残業時間・フレックス・リモートの実態

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組織・人事コンサルティングは、コンサルティング業界の中では働き方が比較的落ち着いている領域とされます。マーサージャパンはフレックスタイム制度とリモートワーク制度を公式に導入し、社員の4割以上が女性であることを公表しています。本ページでは、公開情報から読み取れる働き方の実像を整理します。

この記事のポイント

  • ✓残業時間は公式に開示されていない。大手口コミサイトの公開集計値では月40時間前後(おおむね37〜43時間)とする数字が見られる
  • ✓同集計ではコンサルティング・シンクタンク業界の平均が月45時間前後とされており、業界内では平均並みか、やや抑えめの水準
  • ✓フレックスタイム制度とリモートワーク制度を公式に導入。プロジェクト量や海外との時差に合わせて就業時間を調整できるとされる
  • ✓社員の4割以上が女性。出産・育児休職後に復帰したコンサルタントも多数活躍していると公式に公表
  • ✓転勤は基本的になし。ただしプロジェクト出張や、ポジションにより海外赴任の可能性はある

残業時間の実態

同社は残業時間を公式に開示していません。大手口コミサイトの公開集計値では、月の平均残業時間を40時間前後(おおむね37〜43時間の範囲)とする数字が見られます。集計元によって数値に幅があるため、幅を持って捉えるのが妥当です。

残業時間:月40時間前後(大手口コミサイトの公開集計値/公式開示ではありません)

業界内での位置づけ

同じ集計におけるコンサルティング・シンクタンク業界の平均が月45時間前後とされていることを踏まえると、同社は業界内では平均並みか、やや抑えめの水準に位置すると考えられます。有給消化率が約65%という数字も、コンサルティング業界としては低くありません。

ただし「コンサルティング業界としては」という限定が付く点は押さえておく必要があります。事業会社の人事部門から転職する場合、労働時間そのものは増える可能性が高いと考えたほうが現実的です。

区分月あたり残業時間の目安
マーサージャパン(集計値)約37〜43時間
コンサルティング・シンクタンク業界平均(集計値)約45時間
有給休暇の消化率(集計値)約65%

いずれも同社の公式開示値ではなく、大手口コミサイトの公開集計値です。投稿者の属性・部門・在籍時期に偏りが生じる可能性があるため、参考値としてご覧ください。

残業代の扱い

同社の公式新卒採用募集要項には、福利厚生・待遇の項目として残業代の記載があります。専門業務型裁量労働制を敷き残業代が発生しない設計のファームも多い中では、特徴的な点です。

ただし職位や雇用区分によって適用が異なる可能性があります。中途で入社する場合は、オファー面談で勤務制度と残業代の扱いを個別に確認することをおすすめします。

勤務制度 — フレックスとリモートワーク

同社は公式の会社制度紹介ページで、柔軟な働き方を支える制度を明示しています。

制度公式に確認できる内容
フレックスタイム制度導入済み。プロジェクトのボリュームや海外との時差に合わせて就業時間を調整できる
リモートワーク制度あり。自宅などオフィス外から勤務することが可能
転勤基本的になし。プロジェクト出張やポジションによる海外赴任の可能性はある
勤務地東京(赤坂・ミッドタウン・タワー)のほか大阪・名古屋・福岡にオフィス
休暇・手当ウェルビーイング手当、ボランティア休暇、通勤交通費などを公表

同社公式の会社制度・福利厚生ページ、新卒採用募集要項、会社概要ページの記載に基づきます。制度の詳細な運用条件は公表されていないため、実際の適用は個別に確認が必要です。

「時差に合わせて調整できる」ことの意味

フレックスタイムの説明に「海外との時差に合わせて」という記述がある点は、同社の仕事の性質を表しています。マーシュ・マクレナングループの一員として、グローバルの報酬データやグローバル人事制度を扱う案件では、海外拠点との連携が発生します。

これは裏を返せば、案件によっては早朝や夜間の会議が入り得ることを意味します。フレックスは「働く時間を減らす制度」ではなく「働く時間帯を動かす制度」である点は理解しておくべきです。

拠点と出社

同社は東京オフィス(港区赤坂・ミッドタウン・タワー)を中心に、大阪(梅田)、名古屋(錦)、福岡(博多)にオフィスを構えています。公式FAQでは遠方・海外からの応募もオンラインで対応するとされる一方、入社後は出社が必要な場合があると明記されています。

完全フルリモートを前提とした働き方ではなく、リモートと出社を組み合わせる運用と考えるのが妥当です。

繁忙の波はどこで生まれるか

組織・人事コンサルティングの繁忙は、部門と案件のタイプによって波の形が異なります。以下は同社の事業構成をもとにした一般的な整理です。

領域繁忙の要因(一般的な傾向)
人事制度改革・タレント/リワードクライアントの制度改定スケジュールに連動。期初・期末や制度導入直前に集中しやすい
報酬サーベイ・ベンチマーキングサーベイの集計・レポーティング時期に業務が集中する
年金・退職給付退職給付会計の計算業務は決算スケジュールに連動し、時期が読みやすい反面ピークが明確
M&Aアドバイザリー(人事デューデリジェンス・PMI)ディールのタイミングに左右され、事前に読みにくい負荷が発生しやすい

同社が部門別の労働時間を公表しているわけではありません。上表は同社のソリューション構成と、各領域の業務特性から推測した一般的な傾向であり、実際の負荷を保証するものではありません。

戦略ファームとの違い

戦略系ファームの案件は数週間から数か月の短期集中型が多く、その期間の負荷が極端に高くなる傾向があります。一方、組織・人事コンサルティングは制度設計や導入支援に一定の期間を要し、クライアント側の意思決定プロセスに合わせて進みます。

そのため、瞬間的な負荷は戦略ファームより低めになりやすい一方、案件期間が長くなり、複数案件を並行して抱える形になりやすいという特徴があります。「短期で燃え尽きる激務」ではなく「中長期で平準化された負荷」というイメージが近いと考えられます。

少数精鋭であることの両面

日本法人の従業員数は342名(2026年4月1日時点)です。役割が細分化されすぎず、若手から上流工程やクライアント折衝に関与しやすいという利点があります。

一方で、人数が限られるぶん一人あたりが担う範囲は広くなります。分業が進んだ大規模ファームのように「自分の担当部分だけ」で完結しにくい構造である点は、働き方を考えるうえで押さえておくべきです。

女性の活躍と育児との両立

同社は公式採用FAQで、社内の4割以上が女性であり、出産・育児休職後に復帰したコンサルタントも多数活躍していることを明記しています。

公式に確認できる内容

コンサルティング業界全体では女性比率が低い企業も少なくない中、4割以上という数字は高い水準です。育児休職からの復帰実績を公式に打ち出している点も、ライフイベントと両立しながら働き続けることが現実的な選択肢として想定されていることを示しています。

  • •社内の4割以上が女性
  • •出産・育児休職後に復帰したコンサルタントが多数活躍
  • •フレックスタイムとリモートワークで柔軟な働き方をサポート
  • •取締役にも女性が含まれる体制(会社概要ページの役員一覧より)

留意点

同社は男性の育児休業取得率や平均勤続年数といった詳細な指標を公式サイトで公表していません。両立の実態を確かめたい場合は、選考過程で実際の運用について質問するのが確実です。

またコンサルティングという業務の性質上、クライアントの都合に左右される場面は避けられません。制度が整っていることと、日々の運用が想定どおりであることは別問題として確認する必要があります。

働きながら成長する仕組み

働き方を評価するうえで、労働時間と同じくらい重要なのが「その時間で何が身につくか」です。同社は育成の仕組みを比較的具体的に公表しています。

研修とサポート体制

仕組み公式に確認できる内容
基礎研修体系的な基礎研修を用意
テクニカルスキル研修英語を含むテクニカルスキルの研修を提供
海外研修海外研修の機会が提供される
コーチ制度新卒採用時には個別のコーチを配置
メンター制度ジュニアレベルにメンター制度あり
学習プログラムオンライン・対面のセミナー、コース、資格取得プログラム

同社公式の採用FAQおよび会社制度・福利厚生ページの記載に基づきます。

評価は四半期ごとのレビューで回す

同社では毎年、会社全体と各部門の目標、および個人の成長に関する目標を設定し、四半期ごとに上司とのレビューを実施すると公表されています。年に一度の評価だけで完結させず、期中に軌道修正できる設計です。

働き方の観点では、この四半期レビューが「何に時間を使うべきか」を上司と合意する場になります。目標設定型の評価であるため、期初に握る内容が働き方そのものにも影響します。

配属とアサインの希望

新卒については、コーチとの定期対話を通じて本人の希望とプロジェクト側の要望を考慮して配属が決まるとされ、プロジェクト公募や社内FA制度で希望領域を目指すことも可能と公表されています。

アサインが一方的に決まるのではなく、希望を表明する経路が用意されている点は、キャリアの主体性を保ちやすい要素です。

グローバルな働き方の選択肢

同社はマーシュ・マクレナングループの一員です。グループ全体では130か国・95,000名以上の体制で、マーサー単体でも130か国・20,000名以上が在籍しています。

公式に示されている経路

国内にとどまらないキャリアの選択肢が制度として用意されている点は、外資系グローバルファームならではの特徴です。入社時点で英語力が必須ではない一方、こうした機会を活かすには語学力が前提になります。

  • •グローバルローテーション
  • •社外出向プログラム
  • •部署異動
  • •ポジションによる海外赴任の可能性
  • •海外研修の機会

働き方への影響

グローバル案件に関わるほど、海外拠点との時差を挟んだコミュニケーションが増えます。フレックスタイムの説明に時差調整が明記されているのは、この現実に対応するためと考えられます。

「柔軟に働ける」という言葉は、裏側では「勤務時間帯が固定されない」ことも意味します。生活リズムを一定に保ちたい人にとっては、事前に確認しておきたいポイントです。

まとめ — どんな人に合う働き方か

同社の働き方は、コンサルティング業界の中では比較的落ち着いた部類に入りつつ、専門性を積み上げることが前提となる環境です。

  • •向いている人:組織・人事の専門性を長期で積み上げたい人/制度と実務の両面から働き方の柔軟性を確保したい人/ライフイベントと両立しながらプロフェッショナルを続けたい人
  • •慎重に検討すべき人:短期間で急速に職位と年収を上げたい人/分業が進んだ大規模組織で特定業務に集中したい人/勤務時間帯を完全に固定したい人

確認しておきたいこと

これらは公式サイトからは読み取れないため、選考過程やオファー面談で直接確認するのが確実です。制度の有無ではなく、実際の運用を聞くことが重要です。

  • •自分が入る領域(人事制度、年金、M&A人事など)の繁忙の波
  • •勤務制度と残業代の適用区分
  • •リモートワークと出社の実際の比率
  • •並行して担当する案件数の目安

よくある質問

Q. マーサージャパンの残業時間はどのくらいですか?
A. 同社は残業時間を公式に開示していません。大手口コミサイトの公開集計値では月40時間前後(おおむね37〜43時間)とする数字が見られます。同じ集計におけるコンサルティング・シンクタンク業界の平均が月45時間前後とされているため、業界内では平均並みか、やや抑えめの水準と考えられます。
Q. リモートワークはできますか?
A. 公式の会社制度紹介ページに、リモートワーク制度があり自宅などオフィス外から勤務することが可能と明記されています。ただし採用FAQでは入社後に出社が必要な場合があるとも記載されており、完全フルリモート前提ではなく、リモートと出社を組み合わせる運用と考えるのが妥当です。
Q. フレックスタイム制度はありますか?
A. あります。公式には、プロジェクトのボリュームや海外との時差に合わせて就業時間を調整できると説明されています。柔軟に働ける一方で、グローバル案件では早朝・夜間に会議が入る可能性もある点は理解しておく必要があります。
Q. 転勤はありますか?
A. 公式FAQでは、基本的に転勤はないとされています。ただしプロジェクトによる出張や、ポジションによっては海外赴任の可能性があると明記されています。オフィスは東京(赤坂)、大阪、名古屋、福岡にあります。
Q. 女性は働きやすい環境ですか?
A. 公式採用FAQでは、社内の4割以上が女性であり、出産・育児休職後に復帰したコンサルタントも多数活躍していると明記されています。フレックスタイムやリモートワークで柔軟な働き方をサポートしているとされています。ただし男性育休取得率などの詳細指標は公表されていないため、実際の運用は選考過程で確認することをおすすめします。
Q. 戦略ファームと比べて激務ですか?
A. 組織・人事コンサルティングは、制度設計や導入支援に一定の期間を要し、クライアント側の意思決定プロセスに合わせて進むため、戦略ファームのような短期集中型の極端な負荷は生じにくいと考えられます。一方で案件期間が長く、複数案件を並行して抱えやすい構造があります。これは業務特性からの一般的な整理であり、同社が公表している内容ではありません。

SUPERVISED BY — 監修者

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辰本 明日加

監修者

辰本 明日加Asuka Tatsumoto

STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

高辻 渚

監修者

高辻 渚Nagisa Takatsuji

STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。

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主な参照元

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