戦略系働き方・激務度

Strategy&は激務?残業時間の目安とPwCの働き方制度

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Strategy&は戦略コンサルティングのチームである一方、勤務制度はPwCコンサルティング合同会社のものが適用されます。この二面性が働き方の実態を分かりにくくしています。本ページでは、公開集計値による残業時間の目安と、公式に公表されている制度の両面から整理します。

この記事のポイント

  • ✓大手口コミサイトの公開集計値では残業は月50時間程度とされる。MBB(月60〜78時間台)より短く、PwCコンサルティング全体(月48時間)に近い水準
  • ✓同社は公式FAQで「日常的にかなり波がある」と説明。プロジェクトの合間には時間を取りやすいとされる
  • ✓勤務制度はPwCコンサルティングのDesign Your Workstyleが適用され、ハイブリッドワークが標準的な働き方
  • ✓コアタイムのないフレックスタイム制度(7:00〜22:00の間で就業時間を設定)を導入
  • ✓海外オフィスへの1年以上の出向や、数週間〜半年程度のプロジェクトベース海外勤務の機会がある

残業時間の目安

Strategy&は残業時間を公式に開示していません。大手口コミサイトの公開集計値では、月50時間程度という数値が示されています。これはコンサルティング業界の中では中位、戦略ファームの中では短めに位置する水準です。

ただしこの数値も回答件数が限られるため、幅を持って捉える必要があります。「戦略ファームとしては極端に長くはないが、業界全体で見れば軽くはない」という理解が実態に近いところです。

他ファームとの比較

MBB(マッキンゼー約77.4時間、BCG約62.8時間)と比べると短く、母体であるPwCコンサルティング全体(月48時間)に近い水準です。同一法人内で同じ勤務制度が適用されることを踏まえれば、整合的な結果と言えます。

一方で、日系総合のベイカレント(月20時間程度)と比べると倍以上です。「BIG4の中では」「戦略ファームの中では」という前提つきの評価であることは押さえておく必要があります。

ファーム残業時間の目安分類
マッキンゼー月約77.4時間戦略系(MBB)
デロイト トーマツ月65時間BIG4系
BCG月約62.8時間戦略系(MBB)
EYストラテジー・アンド・コンサルティング月52時間BIG4系
Strategy&月50時間程度(公開集計値の目安)BIG4系の戦略チーム
PwCコンサルティング月48時間BIG4系
ベイカレント月20時間程度日系総合

各社とも算出基準や集計元が異なり、公式開示値ではありません。厳密な横並び比較には適さないため、傾向を掴むための参考としてご覧ください。

報酬との関係

マッキンゼー(平均約1,639万円・月約77.4時間)のように、戦略ファームでは報酬と負荷がおおむね比例します。Strategy&はこの座標軸の中で、報酬・負荷ともMBBより一段手前、PwCコンサルティング全体(約1,000万円・月48時間)より少し上という位置に置くと理解しやすくなります。

「MBBほどの負荷は避けたいが、戦略案件に取り組みたい」という志向には、この位置づけが合致します。

波の大きさ — 平均値では見えない部分

同社の採用ページのFAQには、コンサルタントの生活について「日常的にかなり波があるというのが一番大きな特徴」「忙しい時は非常に忙しい反面、プロジェクトの合間などには比較的自分の時間がとりやすくなる」という記載があります。これは公式サイトに明示された同社自身の説明です。

つまり月50時間という平均値は、繁忙期と閑散期を均した数字にすぎません。プロジェクトの佳境ではこれを大きく上回り、案件の合間には大きく下回るという振れ方をします。

波を前提にした休暇の取り方

同社は、プロジェクトの合間に休暇をとってリフレッシュするなど、各自がプライベートの充実を図っていると説明しています。コンサルティングファームに共通する働き方ですが、案件単位で稼働が区切られる戦略ファームでは、この使い方がとくに機能します。

月平均の残業時間だけで判断するのではなく、「まとまった繁忙とまとまった休息を交互に受け入れられるか」という観点で自分との相性を考えることをおすすめします。

適用される勤務制度 — Design Your Workstyle

Strategy&の勤務制度は、PwCコンサルティング合同会社のものが適用されます。同社は複数の選択肢を組み合わせて働き方を選べる「Design Your Workstyle」という制度を導入していると公表しています。

制度内容
ハイブリッドワーク制度リモートワークとクライアント訪問・オフィス出社を組み合わせるハイブリッドワークが標準的な働き方
フルリモートワーク制度介護や配偶者の赴任帯同などを理由に、出社義務のないフルリモートや国内での遠隔地リモートが可能
コアなしフレックスタイム制度コアタイムを設けず、7:00〜22:00の間で各自が就業時間を設定できる
フレキシブル・ワーク・アレンジメント育児・介護に加え、通学やボランティア活動のための短時間・短日勤務(週3日勤務、1日5時間勤務など)
フレキシブル・ライフ・デザイン休職育児・介護に加え、海外留学や配偶者の海外赴任への帯同のための一定期間の休職

PwCコンサルティング合同会社が公表している福利厚生制度の内容です。制度の存在と、実際の運用が案件ごとにどうなるかは別問題である点に留意してください。

制度と運用のギャップに注意

制度として整っていることと、実際に使えることは別です。コンサルティングファームではクライアント先での稼働やセキュリティ要件により、リモートの可否が案件単位で変わります。

選考が進んだ段階で、配属予定チームの直近の稼働実態やリモートの運用について確認しておくことをおすすめします。

休暇と両立支援

休暇制度についても、PwCコンサルティング合同会社の制度が適用されます。公表されている主な内容は次のとおりです。

  • •年次有給休暇は入社初年度から最大20日間、加えて5日間のリフレッシュ休暇
  • •特別有給休暇として、結婚・忌引・災害・ボランティア(年1日)・出産・配偶者出産などの休暇
  • •育児・介護特別休暇(有給15営業日・無給5営業日)、子の看護休暇(年5日)
  • •傷病休暇(勤続3年以上の場合、最大有給40日間)
  • •育児休業は父母ともに子が2歳に達するまで取得可能
  • •ベビーシッター費用補助(子が小学校入学まで、入会金全額・利用料金半額を負担/上限あり)

同社自身の説明

Strategy&は採用ページで、性別・年齢・国籍・民族などに関わりなく能力のあるスタッフを育成する方針であること、育児・介護・学位の取得など様々な理由で通常と異なる労働時間や制度を希望するスタッフに対して柔軟な対処とアドバイスが行われていることを説明しています。

また、働き方に制約ができた場合は可能な限り本人と直接話し合い、ケース・バイ・ケースで対応するとも記載されています。制度の一律適用ではなく個別調整を前提としている点が特徴です。

海外勤務という働き方の選択肢

同社は海外での活躍機会を3つに分けて公表しています。1年以上の海外オフィスへの出向、数週間〜半年程度のプロジェクトベースでの海外勤務、そして日常的な海外とのコミュニケーションです。

公開されている実例には、東京オフィスからクアラルンプール、バンコク、デトロイト、ヘルシンキの各オフィスへ出向したケースが挙げられています。いずれも数年単位で勤務した後、東京オフィスに復職しているという記載です。

出向は「現地オフィスのスタッフ」として

同社は、海外で働くスタッフは「お客様」ではなく「現地オフィスのスタッフ」として働くと明記しています。言語面やカルチャーギャップの厳しさに向き合うこともあるとしたうえで、現地チームの一員としてバリューを出すことが重要だという説明です。

海外勤務を働き方の選択肢として考える場合、この前提を理解しておく必要があります。

MBA留学という中断の仕方

同社は海外ビジネススクールへの留学を支援しており、Harvard Business School、Kellogg、MIT Sloan、Columbia、INSEAD、NYU Stern、IESEなどへの留学実績を公表しています。MBAは必須ではないが、自分のキャリアパスの中で必要と判断した人には会社として援助する姿勢だと説明されています。

働き方という観点では、数年働いた後に一定期間キャリアを中断して学ぶ選択肢が制度として用意されている、と捉えることができます。

まとめ — 戦略の負荷とBIG4の制度の組み合わせ

Strategy&の働き方は、「戦略コンサルティングの案件負荷」と「PwCコンサルティング合同会社の勤務制度」の組み合わせで決まります。残業は公開集計値で月50時間程度とされ、MBBより短く、母体のPwCコンサルティング(月48時間)に近い水準です。

制度面では、ハイブリッドワークが標準、コアタイムなしのフレックス、短時間勤務や海外留学のための休職まで、BIG4の総合ファームとして整備された仕組みが適用されます。少数精鋭の独立系戦略ファームでは同じ水準の制度が用意されないこともあり、この点は明確な違いです。

一方で、同社自身が「日常的にかなり波がある」と説明しているとおり、平均値では捉えきれない繁閑があります。制度の充実と案件の負荷は別の軸であることを理解したうえで、配属予定チームの実態を選考段階で確認するのが確実です。

よくある質問

Q. Strategy&は激務ですか?
A. 残業時間は公式に開示されていません。大手口コミサイトの公開集計値では月50時間程度とされ、MBB(マッキンゼー約77.4時間、BCG約62.8時間)より短く、母体のPwCコンサルティング全体(月48時間)に近い水準です。ただし同社自身が公式FAQで日常的にかなり波があると説明しており、平均値では捉えきれない繁閑があります。
Q. リモートワークはできますか?
A. PwCコンサルティング合同会社の制度が適用され、リモートワークとクライアント訪問・オフィス出社を組み合わせるハイブリッドワークが標準的な働き方と公表されています。加えて、介護や配偶者の赴任帯同などを理由としたフルリモートワーク制度もあります。ただし案件やクライアントの方針により運用は変わるため、配属予定チームの実態確認をおすすめします。
Q. フレックスタイム制度はありますか?
A. コアタイムを設けないフレックスタイム制度が導入されており、7:00〜22:00の間で一人ひとりが就業時間を設定できると公表されています。時間や場所にとらわれずに能力を発揮できるようにするための制度と説明されています。
Q. 有給休暇は取りやすいですか?
A. 制度としては入社初年度から最大20日間の年次有給休暇に加え、5日間のリフレッシュ休暇が付与されます。同社は、プロジェクトの合間などに休暇をとってリフレッシュし、各自がプライベートの充実を図っていると説明しています。案件単位で稼働が区切られる戦略ファームでは、この取り方が機能しやすい構造です。
Q. 海外で働く機会はありますか?
A. 同社は海外での活躍機会として、1年以上の海外オフィスへの出向、数週間〜半年程度のプロジェクトベースでの海外勤務、日常的な海外とのコミュニケーションの3つを公表しています。実例として、東京オフィスからクアラルンプール、バンコク、デトロイト、ヘルシンキへ出向したケースが挙げられています。
Q. PwCコンサルティングの他部門と働き方は違いますか?
A. 勤務制度・休暇制度・福利厚生は同一法人のものが適用されるため、制度面での違いはありません。異なるのは案件の性質による稼働の波です。戦略案件は期間が短く密度が高くなりやすいため、平均残業時間は近くても繁閑の振れ幅は大きくなる傾向があります。

SUPERVISED BY — 監修者

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辰本 明日加

監修者

辰本 明日加Asuka Tatsumoto

STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

高辻 渚

監修者

高辻 渚Nagisa Takatsuji

STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。

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