コーポレイト ディレクション(CDI)の年収は?公式開示の範囲と職位別の目安
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コーポレイト ディレクション(CDI)は1986年1月設立、ボストン コンサルティング グループ出身のコンサルタントたちが立ち上げた国内初の独立系戦略コンサルティングファームです。非上場かつグループ全体で80名程度(2023年5月時点)という規模のため、有価証券報告書のような公的な年収開示はありません。本ページでは、公式サイトで確認できる報酬制度の事実と、公式非開示の領域を明確に切り分けたうえで、職位体系と業界水準から読み取れる年収の考え方を整理します。
この記事のポイント
- ✓CDIは非上場・グループ約80名の少数精鋭であり、平均年収・年収レンジはいずれも公式非開示。有価証券報告書等の公的データも存在しない
- ✓公式の中途採用募集要項で確認できる報酬制度は「年俸制」「交通費全額支給」「各種社会保険完備」の3点のみ
- ✓公式の職位体系はAssociate/Consultant/Manager/Principal/Managing Directorの5段階(採用サイトの育成・キャリアパスページに明記)
- ✓選考プロセスは「Managing Director自らが各々で定めた選考基準と選考プロセス」で実施され、報酬提示も個別性が高いと考えられる
- ✓同サイト内の比較記事ではマッキンゼー約1,639万円、BCG約1,399万円、ドリームインキュベータ約1,221万円、IGPI約1,000〜1,200万円。CDIはこれらと同じ土俵で語られる戦略系だが、公式データがないため直接比較はできない
まず前提:CDIの年収は公式非開示
コーポレイト ディレクション(CDI)の年収を調べるうえで最初に押さえるべきなのは、同社が年収に関する数値を一切公式開示していないという事実です。同社は非上場であり、有価証券報告書の提出義務がありません。したがって、ドリームインキュベータのように「提出会社ベースの平均年間給与」を年度ごとに追う、といった検証の仕方ができません。
加えて、グループ全体で80名程度(2023年5月時点)という規模も影響します。転職口コミサイトなどに掲載される公開集計値は、投稿者数が一定以上ないと統計として意味を持ちません。従業員数が数千名規模の総合系ファームであれば集計値にもある程度の信頼が置けますが、CDIの規模ではサンプル数が限られ、数名の投稿で平均値が大きく動きます。ネット上で見かける「CDIの平均年収は◯◯万円」といった数字は、この点を踏まえて相当に幅を持って受け取る必要があります。
本ページでは、公式サイトで確認できる事実と、業界構造から合理的に推定できる範囲を明確に区別して記載します。推定部分にはすべてその旨を注記しています。
CDIは非上場のため平均年収の公的データが存在せず、公式サイトでも年収レンジを開示していません。本ページの金額に関する記述は、公式開示ではなく戦略系ファーム全体の水準からの目安です。
公式に確認できる報酬・待遇の記載
CDIの採用サイトに掲載されている中途採用募集要項では、報酬・待遇について次の内容が明記されています。金額は示されていませんが、報酬制度の骨格は読み取れます。
| 項目 | 経営戦略コンサルタント | ABU(Asia Business Unit)コンサルタント |
|---|---|---|
| 給与 | 年俸制 | 当社規定による |
| 諸手当 | 交通費全額支給 | 記載なし |
| 保険 | 各種社会保険完備 | 記載なし |
| 勤務時間 | フレックスタイム制、リモートワーク可 | 記載なし |
| 休日休暇 | 週休二日制、年次有給休暇、年末年始夏期休暇、慶弔休暇 | 記載なし |
| 勤務地 | 東京(大阪、中国、東南アジアでの勤務も相談可能) | 中国オフィスまたは東南アジアオフィス |
出典:CDI公式採用サイト「中途採用 募集要項」。金額に関する記載はありません。ABU側は経営戦略コンサルタント職に比べて記載項目が少なくなっています。
「年俸制」が意味すること
年俸制は戦略系コンサルティングファームで一般的な報酬形態で、基本年俸を12分割または14分割などで支給し、これに賞与・インセンティブが加わる形が多く見られます。CDIについては年俸の内訳(固定部分と変動部分の比率、賞与の有無や算定方法)は公開されていないため、どの程度が業績連動なのかは公式には分かりません。
一般に、パートナー層(CDIではPrincipal/Managing Director)に近づくほど変動報酬の比重が高まるのが業界の通例です。ただしCDIがこの構造を採っているかどうかは公式非開示であり、確認できません。
新卒の初任給も非開示
CDIは新卒採用も行っていますが、初任給の金額は公式サイトに記載がありません。ドリームインキュベータのように初任給を公表している戦略系ファームもあるなか、CDIは金額情報の開示に対して総じて抑制的です。
この情報開示スタンスは、後述する同社の運営理念(規模の拡大を目標としない、コンサルタント個人の自立を重んじる)とも一貫しています。
職位体系 — Associateから Managing Directorまでの5段階
年収を考えるうえで手がかりになるのが職位体系です。CDIの採用サイト「育成・キャリアパス」ページには、Associate/Consultant/Manager/Principal/Managing Directorという5つの職位が明記されています。これは公式情報であり、戦略系ファームとして標準的な階段構成です。
同ページでは「少数精鋭を迎え入れ、入社したスタッフの全員を一人前のコンサルタントに育て上げる」という育成方針が示されています。新人研修や月次の勉強会といったプログラムも記載されており、大量採用・大量選別ではなく、採った人材を育て切る前提の設計であることが読み取れます。
| 職位(公式表記) | 位置づけ | 年収の考え方 |
|---|---|---|
| Associate | 分析・リサーチを通じて論点検証を担う入口の職位 | 公式非開示 |
| Consultant | 担当モジュールを主導しクライアントと日常的に協働 | 公式非開示 |
| Manager | 案件全体の設計とクライアント経営陣との折衝を担当 | 公式非開示 |
| Principal | 案件統括に加えクライアントとの関係構築を担う | 公式非開示 |
| Managing Director | 選考基準の設定を含め、組織の運営に責任を持つ最上位職位 | 公式非開示 |
職位名称は公式採用サイトの記載。各職位の役割説明は同社の公開情報および戦略系ファーム一般の役割定義に基づく編集部の整理であり、CDIが職位ごとの職務記述を公開しているわけではありません。年収は全職位について公式非開示です。
Managing Directorが選考を主導する構造
CDIの中途採用募集要項には、選考が「Managing Director自らが各々で定めた選考基準と選考プロセス」で行われ、1次面接を通過した候補者がどのManaging Directorのもとで選考を進めるかを選択する、という趣旨の記載があります。選考の設計権がManaging Director個々に委ねられているという点は、他の戦略系ファームではあまり見られない特徴です。
選考基準がManaging Director単位で異なるということは、採用後の処遇や報酬提示にも一定の個別性がある可能性を示唆します。ただし報酬決定の仕組みそのものは公開されておらず、ここは推測の域を出ません。
少数精鋭という組織構造が報酬に与える影響
CDIの年収水準を考えるうえで、同社の組織運営の考え方は無視できません。公式サイトの「運営理念とマネジメント」ページには、CDIが「会社があって従業員が所属する」のではなく「自らに拠って立つコンサルタントが創造的空間を共有するために集団を形成」しているという組織観が示されています。さらに、組織として「いたずらに拡大をめざすこともありません」と明言されています。
拡大を目標としない組織では、ピラミッド型に人員を積み上げてレバレッジを効かせる大手ファームとは収益構造が異なります。一般論として、少数のシニアが高い単価で長期的に関与するモデルは、一人あたりの売上生産性が高くなりやすい一方、昇格ポストの数は限られます。年収の上限が低いというよりも、「上がり方の道筋が大手と異なる」と捉えるのが実態に近いと考えられます。
なお、これはCDIが公式に説明している報酬設計ではなく、公開されている組織理念から編集部が整理した見方です。
- •グループ全体80名程度(2023年5月時点)— 職位ごとの定員が限られる
- •上場会社を中心に累計約1,000社の支援実績 — 40年近い蓄積によるリピート型の顧客基盤
- •上海・ベトナム・シンガポールの海外拠点 — ABU職では海外勤務が前提となる
- •グループにCDIメディカル、アクティベーションストラテジーなどの専門会社
戦略系ファームとの年収比較で見るCDIの位置
CDIの年収は非開示のため、他社との数値比較は成立しません。ただし、転職検討時に同じ選択肢として並びやすいファームの水準を把握しておくことには意味があります。以下は当サイトの各ファーム記事で扱っている数値です。
| ファーム | 年収水準の目安 | データの性質 |
|---|---|---|
| マッキンゼー・アンド・カンパニー | 約1,639万円 | 公開集計値 |
| ボストン コンサルティング グループ(BCG) | 約1,399万円 | 公開集計値 |
| ドリームインキュベータ | 約1,221万円 | 有価証券報告書(提出会社ベース) |
| 経営共創基盤(IGPI) | 約1,000〜1,200万円 | 公開集計値 |
| コーポレイト ディレクション(CDI) | 公式非開示 | 公的データ・公式開示ともになし |
比較対象の数値は当サイト各ファーム記事の掲載値(2026年8月時点)。CDIについては比較可能なデータが存在しないため、金額欄を空欄ではなく「公式非開示」と記載しています。
BCG出身者が創業したファームという文脈
CDIは1986年1月、ボストン コンサルティング グループに在籍していたコンサルタントたちが独立して設立したファームです。この出自から「BCGと同水準の報酬なのか」という問いが生まれやすいのですが、創業の系譜と現在の報酬水準は別の話です。BCGは日本国内だけで1,000名を超える規模のグローバルファームであり、グループ約80名の独立系ファームとは事業構造そのものが異なります。
報酬の絶対額で比較するのではなく、「どのような仕事に、どのような関わり方で、どれだけの期間向き合えるか」という観点で評価するほうが、CDIというファームの性格には合っています。
実際に年収を知るための確認方法
公式非開示である以上、正確な年収は選考プロセスの中で確認するしかありません。少数精鋭のファームでは職位ごとの一律レンジではなく、個別の経験・専門性に応じた提示になることも珍しくないため、早い段階で率直に確認しておくことが結果的に双方にとって効率的です。
1職位(タイトル)のオファー想定を確認する
Associate/Consultant/Manager/Principalのどの水準で見られているかを確認します。CDIは公式に5段階の職位体系を持つため、この質問は具体的に成立します。
2年俸の構成を確認する
公式には「年俸制」としか記載がありません。固定年俸と業績連動部分の比率、賞与の有無、支給時期は面接段階で確認すべき項目です。
3昇格の考え方を確認する
拡大を目標としない組織では、昇格の判断軸が大手と異なる可能性があります。何をもって次の職位に進むと判断されるのかを聞いておくと、中長期の報酬イメージが立てやすくなります。
4勤務地による差異を確認する
ABUコンサルタント職は中国・東南アジアオフィス勤務が前提で、給与は「当社規定による」とのみ記載されています。海外勤務時の処遇は別途確認が必要です。
よくある質問
- Q. CDI(コーポレイト ディレクション)の平均年収はいくらですか?
- A. 公式非開示です。同社は非上場のため有価証券報告書による平均年間給与の開示がなく、公式サイトでも年収に関する数値を公表していません。グループ全体で80名程度(2023年5月時点)という規模のため、口コミサイトの公開集計値も母数が小さく、平均値としての信頼性には限界があります。
- Q. 公式に確認できる報酬・待遇の情報はありますか?
- A. あります。公式採用サイトの中途採用募集要項には、経営戦略コンサルタント職について「年俸制」「交通費全額支給」「各種社会保険完備」「フレックスタイム制、リモートワーク可」「週休二日制、年次有給休暇、年末年始夏期休暇、慶弔休暇」と記載されています。金額に関する記載はありません。
- Q. CDIの職位(タイトル)はどうなっていますか?
- A. 公式採用サイトの育成・キャリアパスページに、Associate/Consultant/Manager/Principal/Managing Directorの5段階が明記されています。ただし各職位の年収レンジは公開されていません。
- Q. BCG出身者が創業したファームなので、BCGと同じくらいの年収ですか?
- A. そう考える根拠はありません。CDIは1986年にBCG出身のコンサルタントたちが設立した国内初の独立系戦略ファームですが、現在のBCG日本法人は1,000名超の規模を持つグローバルファームであり、グループ約80名のCDIとは事業構造も収益モデルも異なります。CDI側の数値が非開示である以上、比較そのものが成立しません。
- Q. 新卒入社の初任給は公表されていますか?
- A. 公表されていません。CDIは新卒採用も行っていますが、公式サイトに初任給の金額記載はありません。同社は年収に関する情報開示に総じて抑制的です。
- Q. 年収を正確に知るにはどうすればよいですか?
- A. 選考プロセスの中で直接確認する方法しかありません。CDIの中途採用は「Managing Director自らが各々で定めた選考基準と選考プロセス」で実施され、1次面接通過後に候補者がManaging Directorを選ぶ仕組みが公式に説明されています。選考の個別性が高い分、想定職位・年俸の構成・昇格の考え方を面接の場で具体的に確認しておくことが重要です。
SUPERVISED BY — 監修者
監修者一覧 ›
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
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