エル・ティー・エス(LTS)への転職|5職種の違いと選考前に確認すべきこと
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LTSのキャリア採用は、コンサルタント職・ITエンジニア職・ITサービス職・ビジネスプロデュース職・ビジネスマネジメント職の5職種で行われています。公式採用サイトの2025年実績では中途採用比率が66%と、採用の中心はキャリア採用です。一方で、選考プロセスの詳細や中途の想定年収は公式に開示されていません。本ページでは、開示されている情報と開示されていない情報を切り分けたうえで、応募前に自分で確認すべき論点を整理します。
この記事のポイント
- ✓募集職種は5つ(コンサルタント職/ITエンジニア職/ITサービス職/ビジネスプロデュース職/ビジネスマネジメント職)。公式キャリア採用ページには入社後の職種間キャリアチェンジが可能と明記されている
- ✓2025年の中途採用比率は66%(2023年44%、2024年44%)。社員数1,063名、職種構成比はコンサルタント職56%、システムアーキテクト職13%、ビジネスマネジメント職12%、ITサービス職11%、ビジネスプロデュース職8%(いずれも公式採用サイト2025年実績)。なおこの1,063名は採用サイトの「2025年実績」で、有価証券報告書の連結従業員数1,003名(2025年12月31日現在)とは集計時点・集計範囲が異なる
- ✓応募は公式採用ジョブボード(lt-s.snar.jp)から職種・ポジション単位で行う。面接回数や選考ステップ、想定年収は公式に開示されていない
- ✓キャリア入社者には入社時に3日間の導入研修があり、配属後はOJT・月次1on1・メンター制度・資格取得支援が公式FAQに記載されている
- ✓有価証券報告書は「優秀な人財の確保」「人財の育成強化」を対処すべき課題の第1・第2に挙げ、リスクとして人材獲得競争の激化を明記している
- ✓提出会社の従業員数は282名(2021年12月期)から456名(2025年12月期)へ5期で約1.6倍。組織拡大局面でのポジション創出が続いている
募集は5職種。まず自分の入口を決める
LTSの公式採用サイト「募集職種」ページでは、5つの職種がそれぞれの役割とともに説明されています。同じ会社に入るとしても、担当する仕事も、評価される経験も職種ごとに異なります。応募の第一歩は、この5つのうちどこを入口にするかを決めることです。
| 職種 | 公式サイトの役割説明 | 職種構成比(2025年実績) |
|---|---|---|
| コンサルタント職 | クライアントの経営課題解決に向け、業務プロセスや戦略の策定、IT企画構想、改善の提案やその実行を担う | 56% |
| ITエンジニア職 | ICT技術を活用し、クライアントのデジタルトランスフォーメーションを支援する | 13%(システムアーキテクト職) |
| ITサービス職 | クライアントの日々のITサービス運用・保守を支援することで、業務の高度化を支援する | 11% |
| ビジネスプロデュース職 | クライアントや社会が抱える共通課題に対し、事業創造という形で課題解決に取り組む | 8% |
| ビジネスマネジメント職 | 経理/法務/人事/情報システムなど、会社全体のサポート業務を担当する | 12% |
職種の説明は公式採用サイト「募集職種」ページ、構成比は公式採用サイト「データで見るLTS」(2025年実績)より。構成比の職種名は採用サイトの表記に準拠しており、募集職種の名称と完全には一致しません。
入社後の職種変更が公式に用意されている
公式キャリア採用ページには、5職種のいずれかで入社したうえで、その職種でキャリアを積むことも、入社後に別の職種へチャレンジすることもできる旨が記載されています。有価証券報告書でも、対処すべき課題として「グループ会社間の人財交流やコンサルタントとエンジニアのキャリア転換機会の充実」が挙げられています。
この記載は、入口の職種が将来を固定しないことを示す一方で、最初の配属が数年間の経験を決めることには変わりありません。面接では「この職種で入社した場合、最初の1〜2年でどのような案件に関わる可能性が高いか」を具体的に確認することをおすすめします。
実際の募集ポジションは職種の中でさらに分かれる
公式採用ジョブボードを見ると、コンサルタント職の中だけでもビジネスコンサルタント(シニアコンサルタント/マネージャー)、BPRコンサルタント、SXコンサルタント、データ分析コンサルタント、トランスフォーメーションコンサルタント(東京/関西)、プロダクトマネジメントコンサルタントなど、複数のポジションが並列で募集されています(2026年9月13日確認)。
勤務地も東京・大阪などポジションによって異なり、募集職位も「メンバー」「リーダー」「マネージャー」と明示されています。「LTSに応募する」ではなく「どのポジションに応募するか」という粒度で検討することが、ミスマッチを防ぐ最短ルートです。
どの事業に配属されるかを構造から理解する
LTSの事業セグメントは「プロフェッショナルサービス事業」と「プラットフォーム事業」の2つです。2025年12月期の連結従業員1,003名の内訳は、プロフェッショナルサービス事業958名、プラットフォーム事業45名。人数の大半は前者に属します。
プロフェッショナルサービス事業は、有価証券報告書で「Business Process & Technology」「Strategy & Innovation」「Social & Public」の3区分として説明されています。それぞれの主なサービスも明記されており、志望領域を言語化する際の手がかりになります。
| サービス区分 | 主なサービス(有価証券報告書の記載) |
|---|---|
| Business Process & Technology | ビジネスコンサルティング/ITコンサルティング/人的資本コンサルティング/アーキテクチャデザイン |
| Strategy & Innovation | リサーチ・M&A支援/戦略策定/事業創造・事業再生/データアナリティクス |
| Social & Public | CSR・SDGs推進/官民連携・地方創生/行政経営/社会的起業家育成 |
2025年12月期有価証券報告書「第1 企業の概況 3 事業の内容」より。プロフェッショナルサービス事業の提供サービスを3区分で整理したもの。
2025年に戦略コンサルティング事業本部が新設された
2025年12月期の有価証券報告書では、プロフェッショナルサービス事業において「戦略コンサルティング事業本部を新設し、戦略・データ・AIなどの専門性及びマクロ環境分析を軸に顧客、特にCXOクラスのあらゆる課題解決と企業価値向上につながる支援サービスにも注力する」と記載されています。
従来の強みである業務分析・IT導入支援・現場展開に加え、上流側の組織を立てた形です。戦略領域を志望する場合は、この事業本部の位置づけと担当テーマを面接で確認するとよいでしょう。
プラットフォーム事業は構造改革の途上
プラットフォーム事業は「アサインナビ」「プロフェッショナルハブ」「グロースカンパニークラブ」を運営し、主に連結子会社のエル・ティー・エス リンクが担っています。2025年12月31日時点の「アサインナビ」会員数は法人・個人あわせて14,915会員(前期末比692会員増)です。
一方、2025年12月期のセグメント売上高は20億4,400万円(前期比8.6%減)、セグメント損失25百万円(前期は76百万円の利益)でした。有価証券報告書には「『プロフェッショナルハブ』による稼働人員数が伸び悩み、収益性が低下」「営業体制の見直しをはじめとする組織体制の強化や既存業務の効率化、提供サービスの見直し等、事業そのものの構造改革に取り組みました」と記載されています。ビジネスプロデュース職を志望する場合、この状況を踏まえた質問を準備しておくと議論が深まります。
グループ各社の役割を分けて見る
LTSの連結子会社は、エル・ティー・エス リンク(プラットフォーム事業)、LTS ASIA、ワクト、エル・ティー・エス ソフトウェアテクノロジー、日比谷コンピュータシステム、日比谷リソースプランニング、ME-Lab Japanの7社です。持分法適用関連会社としてFPTコンサルティングジャパン(議決権20.0%)と株式会社ビジー・ビー(同41.5%)があります。
このうち日比谷コンピュータシステムは、連結売上高に占める割合が10%を超える主要子会社で、2025年12月期の売上高は28億900万円、経常利益7億4,400万円と有価証券報告書に個別開示されています。応募先がLTS本体か子会社かによって、事業内容も労働条件も異なる可能性があるため、募集主体を確認してください。
選考プロセスは公式非開示。何が分かっていて何が分からないか
LTSのキャリア採用について、公式に開示されている手続きは「公式採用ジョブボード(lt-s.snar.jp)から職種・ポジションを選んでエントリーする」という入口までです。書類選考から内定までの面接回数、各面接の担当者、ケース面接や適性検査の有無、選考期間の目安は、いずれも公式には公表されていません(2026年9月13日確認)。
当サイトでは、公式に開示されていない選考手順を推測で記載しません。面接回数や質問内容に関する情報は転職支援会社や口コミの二次情報として流通していますが、時期や職種によって運用が変わるうえ、出所の裏が取れないためです。実際の流れは、応募後に採用担当者へ直接確認するのが最も確実です。
公式に確認できる採用関連の情報
- •募集はコンサルタント職・ITエンジニア職・ITサービス職・ビジネスプロデュース職・ビジネスマネジメント職の5職種(公式「募集職種」ページ)
- •応募はポジション単位。ジョブボード上で職種・勤務地・想定職位(メンバー/リーダー/マネージャー)が明示されている
- •外国籍の応募を歓迎する旨と、日常会話レベルの日本語能力が必要である旨(公式「よくある質問」)
- •語学力は必須条件ではないが、高い場合は年次に関わらず活かせるプロジェクトに参画する機会がある旨(同)
- •勤務地は相談のうえ決定し、コンサルタントはクライアント先での業務が多く、必要に応じて国内外への長期出張が発生する旨(同)
- •キャリア採用入社者には入社時に3日間の導入研修を実施(公式「福利厚生(各種制度)」)
面接で確認しておきたい質問
- •応募ポジションの募集主体はLTS本体か、連結子会社か
- •最初の1〜2年で想定される案件のテーマ・規模・役割
- •クライアント先常駐とテレワークの比率、および出張の頻度
- •適用される勤務制度(フレックスタイム制か専門業務型裁量労働制か)と、みなし時間の扱い
- •提示年収の内訳(基本給・賞与・各種手当)と、賞与の評価連動の幅
- •職種変更を希望する場合の実際の手続きと過去の実績
入社後の育成と、会社が課題と認識していること
公式FAQと福利厚生ページには、入社後の教育体制が具体的に記載されています。キャリア入社者は入社時に3日間の導入研修を受け、配属後はOJTを中心に、Off-JTやフォローアップ研修、月次の1on1、人事面談、希望者へのメンター制度、eラーニング・集合研修を通じて支援される仕組みです。
自己研鑽への支援としては、業務上有効と認められる100近い資格を対象とした資格取得支援制度(学習時間の業務認定、受験料やその他受験費用のバックアップ、合格報奨金)と、対象外の資格・研修でも個人のキャリアプランに応じて金銭的支援を行う自己啓発支援が挙げられています。
会社自身が「人財」を最重要課題に置いている
有価証券報告書の「対処すべき課題」では、①優秀な人財の確保、②人財の育成強化が第1・第2に挙げられています。①では「採用した人財に対する成長機会の提供や人事評価制度の整備改善、働きやすい環境の整備などを通じて離職率を抑制し、優秀な人財が定着化する仕組み作りを進めてまいります」と記載されています。
「事業等のリスク」でも、「IT・コンサルティング業界における人財の争奪戦は激しさを増しており、優秀な人財の採用・確保及び育成が計画通りに進まない場合や、優秀な人財の社外流出が生じた場合、人財採用に係るコストが高騰した場合には、競争力の低下や事業規模拡大の制約、顧客に提供するサービスレベルの低下をもたらす」可能性が明記されています。採用と定着が経営課題として明示されている点は、候補者側から見れば交渉余地の存在を示す材料でもあります。
急拡大の副作用も課題として記載されている
有価証券報告書には「積極採用の継続及び2023年10月の株式会社HCSホールディングス(現 株式会社日比谷コンピュータシステム)の子会社化等により、社員1,000名規模の体制を整えることができましたが、一方で、大量採用した人員の受入・定着・育成の枠組みの整備やグループ会社間での連携強化等、当面、収益性を維持しながらの規模拡大に向けた施策が重要となる」と記載されています。
提出会社の従業員数は2021年12月期282名、2022年12月期308名、2023年12月期375名、2024年12月期431名、2025年12月期456名と5期で約1.6倍になりました。ポジションが継続的に生まれる環境である一方、受入・育成体制の整備が進行中であることも会社自身が認めています。オンボーディングの実態を面接で聞いておく価値は高いといえます。
LTSのキャリア採用が向いている人・慎重に検討したい人
向いていると考えられる人
- •業務プロセスの可視化・改善から実行定着まで、現場に入り込む支援スタイルに価値を感じる人
- •年収の代表値を口コミ集計ではなく開示資料で確認したうえで意思決定したい人
- •コンサルティングとシステム開発の双方がグループ内にある環境で、職種の幅を広げたい人
- •公式キャリア採用ページが挙げる「中小規模のプロジェクトが多く、思いとベースのスキルがあれば早い段階でPLやPMを任される」環境に魅力を感じる人
- •受託案件だけでなく自社プラットフォームサービスの企画・運営にも関心がある人
慎重に検討したい人
- •特定業界を深掘りしたい人。公式キャリア採用ページには「組織はインダストリーカットではありません」と明記されており、各チームがコア領域を持ちつつ異なる業界で実践する構成です
- •入社前に選考プロセスや想定年収レンジを詳細に把握してから動きたい人。いずれも公式には開示されていません
- •大規模グローバル案件を主軸にしたい人。海外拠点は香港とシンガポールの2社で、案件の中心は国内です
- •常駐を避けたい人。公式FAQにはコンサルタントがクライアント先で業務を行うことが多く、必要に応じて国内外への長期出張が発生する旨が記載されています
よくある質問
- Q. LTSのキャリア採用にはどんな職種がありますか?
- A. コンサルタント職、ITエンジニア職、ITサービス職、ビジネスプロデュース職、ビジネスマネジメント職の5職種です。公式採用ジョブボードでは、この5職種の中でさらにビジネスコンサルタント、BPRコンサルタント、データ分析コンサルタントなど複数のポジションが職位・勤務地とともに募集されています。
- Q. 中途採用の比率はどのくらいですか?
- A. 公式採用サイト「データで見るLTS」によると、中途採用比率は2023年44%、2024年44%、2025年66%です。2025年実績の社員数は1,063名、男女比は男性61%・女性39%と掲載されています。
- Q. 選考は何回の面接がありますか?
- A. 公式には開示されていません。応募は公式採用ジョブボードから職種・ポジションを選んでエントリーする形式ですが、書類選考から内定までの面接回数や選考ステップ、適性検査の有無は公表されていないため、応募後に採用担当者へ直接確認してください。
- Q. 入社後に職種を変えることはできますか?
- A. 公式キャリア採用ページに、5職種のいずれかで入社したのち、入社後に別の職種でキャリアを積みたい場合はチャレンジできる旨が記載されています。有価証券報告書でも「コンサルタントとエンジニアのキャリア転換機会の充実」が対処すべき課題として挙げられています。
- Q. 入社後の研修はありますか?
- A. 公式FAQによると、キャリア入社者には入社時に3日間の導入研修があります。配属後はOJTを中心に、Off-JT、月次1on1、人事面談、希望者へのメンター制度、eラーニング・集合研修が提供されます。100近い対象資格への資格取得支援制度と自己啓発支援も公式に案内されています。
- Q. 特定の業界を専門にできますか?
- A. 公式キャリア採用ページには「組織はインダストリーカットではありません。各チームがコアとなる得意領域を持ちつつも、異なる業界で実践をしていくため、幅広い業界の知見を得ることができます」と記載されています。単一業界を深掘りする体制ではない点に留意してください。
SUPERVISED BY — 監修者
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監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
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