MSOLへの転職|選考フロー・応募資格・PMO未経験からの難易度
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MSOLの中途採用は、ケース面接で地頭を測る戦略ファーム型の選考とは性格が異なります。書類選考からオファー面談まで4ステップ、評価の軸は「プロジェクトの現場を実際に動かした経験」です。2025年12月期には中途でPMOコンサルタント240名を採用しており、母数の大きい採用が続いています。本ページでは公式募集要項をもとに選考の実像を整理します。
この記事のポイント
- ✓選考フローは書類選考→1次面接→2次面接→オファー面談の4ステップ。1次面接前にWebテストを受験する
- ✓面接は基本オンライン。状況により3回になる場合や、リファレンスチェックが実施される場合がある
- ✓ケース面接は課されない。評価軸はプロジェクト推進・課題管理・ファシリテーションの実務経験
- ✓2025年12月期はPMOコンサルタントを353名(中途240名・新卒113名)採用。2026年12月期も中途220〜240名を計画
- ✓学歴不問だが「非喫煙者」が応募資格。健康経営の3ゼロ宣言に基づく同社固有の条件
選考フロー
同社の公式募集要項に記載されている中途採用の選考プロセスは、以下の4ステップです。
選考フロー:書類選考 → 1次面接(前にWebテスト) → 2次面接 → オファー面談 → 入社
1書類選考
職務経歴書でプロジェクト経験の内容と規模を確認されます。担当した役割、関与した関係者の範囲、管理していた工数規模を具体的に書けているかが分かれ目になります。
2Webテスト・1次面接
1次面接の実施前にWebテストを受験します。面接は基本オンラインで、これまでのプロジェクト経験の掘り下げが中心です。
32次面接
オンライン実施が基本ですが、状況により対面となる可能性があります(事前相談が必要)。状況次第で面接が3回になる場合もあります。
4オファー面談
条件提示と相互確認の場です。配属想定ロール、想定される常駐先・出張の有無、キャリアバンド上の位置づけを確認しておきたい段階です。
補足として明示されている運用
リファレンスチェックの可能性が明記されている点は、実務経験の実態を重視する同社の選考姿勢を反映しています。職務経歴書に書く内容は、前職の関係者に確認されても矛盾しない粒度で整理しておくのが安全です。
- •面接は基本オンライン実施(2次以降は対面の可能性あり、要事前相談)
- •状況次第で面接が3回になる可能性がある
- •1次面接実施前にWebテストを受講する
- •選考過程でリファレンスチェックを実施する場合がある
応募先となる5つのロール
同社のPM事業は、担う役割と向き合う課題の規模によってロールが細分化されています。求人もロール別に出ているため、自分の経験がどこに当たるかを見極めることが最初のステップです。
| ロール | タイプ | 主な業務 |
|---|---|---|
| PJA(プロジェクトアドミニストレーター®) | 事務局型PMO | 体制図・マスタースケジュールの最新化、会議準備と運営、各種ドキュメント管理、参画者の受入サポート |
| PJC(プロジェクトコントローラー®) | 管理定着型PMO | プロジェクト管理プロセスの策定、導入定着と改善、課題解決推進、各種会議のファシリテーション |
| PMA(プロジェクトマネジメントアナリスト) | 推進型PMO | PM・チームリーダーの相談役、計画の推進、プロジェクトの可視化・分析・レポート作成、リスクマネジメント |
| PMC(プロジェクトマネジメントコンサルタント) | 参謀型PMO | 将来を見越した計画策定、経営層向けレポートと意思決定支援、組織課題の解決推進、PM人財育成 |
| AM(アカウントマネージャー) | 支援体制の統括 | 支援方針・体制の設計と合意形成、支援品質のマネジメント、経営層・関係各所との戦略的対話 |
同社キャリア採用サイトの職種紹介に基づきます。
ロールは職位でもある
PJA→PJC→PMA→PMC→AMという並びは、そのまま責任範囲と報酬水準の階段にもなっています。募集要項の月給下限もロールごとに段階的に設定されており、どのロールで入るかが入社時の条件を大きく左右します。
現職での役割が「言われたことを管理する」段階なのか「管理の仕組みそのものを設計する」段階なのかで、応募すべきロールは変わります。背伸びして上位ロールに応募するより、実態に合ったロールで入り昇格を狙う方が結果的に早いケースもあります。
ロール別の応募資格
公式募集要項に記載された必須要件・尚可要件は、ロールごとに明確に差がついています。以下は東京勤務の一般PMOコンサルタント求人(2026年8月時点)の記載を整理したものです。
PJC(管理定着型PMO)の必須要件
尚可要件としてBPRなど改善施策の立案から定着化までの経験、プロジェクト管理に必要なルール・ポリシー・ガイドラインの策定経験、PMBOKなど体系的なマネジメント知見または学習意欲が挙げられています。
「内容や規模は不問」という但し書きが繰り返されている点が重要です。大規模プロジェクトの経験がなくても、現場を動かした経験があれば土俵に乗れる設計になっています。
- •ITエンジニアとしての実務経験、またはIT系プロジェクトへの参画経験(アプリ・インフラは不問)
- •課題管理や進捗管理などのタスク、および各種調整を含むマネジメント経験
- •WBSや議事録などのドキュメント作成、および会議体のファシリテーション経験(内容や規模は不問)
PMA(推進型PMO)の必須要件
尚可要件にはPMBOKの知見やPMPなどの資格保有、システム/アプリケーション開発またはITコンサルティングの経験に加え、「目安として50人月以上の大規模、または複数要素を含むプロジェクトのマネジメント経験」が挙がります。この50人月という具体的な目安が、PJCとPMAを分ける実質的なラインです。
- •IT系やDX推進などのプロジェクトにおける、関係部署や協力会社を巻き込んだ横断的なマネジメント経験
- •BPRや各種マネジメントプロセスの分析・立案・構築・定着化に関する経験
- •プロジェクト管理・推進に必要なルール、ポリシー、ガイドラインなどの策定や仕組み化に関する経験
PMC(参謀型PMO)の必須要件
PMCで追加されるのは「決裁権限者への提案・折衝経験」と「IT以外の領域でのプロジェクトマネジメント経験」です。管理の巧拙ではなく、経営層と対峙して意思決定を促せるかが問われる段階になります。
尚可要件にはファイナンス・人事・事業企画などコーポレート領域の知見も挙げられており、IT一辺倒ではないキャリアが評価されうる構成です。
- •IT系やDX推進などのプロジェクトにおける、関係部署や協力会社を巻き込んだ横断的なマネジメント経験
- •業務プロセスやマネジメントプロセスの分析・設計・構築・定着化に関する経験
- •役員や部長クラスなど、決裁権限を持つマネジメント層に対するプロジェクト計画の提案および折衝経験
- •IT以外のビジネス領域におけるプロジェクトマネジメント経験(組織変革、新規事業立ち上げ、サービス企画など)
全ロール共通の応募資格
募集要項には学歴不問と明記されています。一方で「非喫煙者」が応募資格に挙げられている点は同社に固有の条件です。これは「残業ゼロ」「喫煙率ゼロ」「健康診断の未受診ゼロ」という健康経営の3ゼロ宣言に基づくもので、非喫煙者または禁煙に理解のある人を対象としています。
求められる人物像
同社が公式に掲げる人財像は、インテグリティ(誠実さ)を中心に据えた3つの資質です。
| 資質 | 説明 |
|---|---|
| 成長意欲 | プロフェッショナルとしてのキャリアを歩みたい意志。自らの力を高め、自律的に望むキャリアを掴んでいく姿勢 |
| 情熱 | 人や組織をよりよい方へ導く熱量。外部の立場でありながらクライアント以上にプロジェクトの成功にこだわる当事者意識 |
| 主体性 | 自らの頭で考え行動する力。前例やセオリーが通用しない状況で「答えを創る」こと |
同社キャリア採用サイト「求める人財像」に基づきます。
募集要項に書かれた人物像
「逆境にあっても正しいことを貫ける」「謙虚な心」といった表現が並ぶのは、PMOという職能の性質を反映しています。外部の立場でクライアント組織に入り込み、時には言いにくいことを伝えながら関係者を動かす必要があるためです。
面接では、過去のプロジェクトで対立や停滞をどう解いたかというエピソードが実質的な評価対象になります。
- •失敗を恐れず自ら気づき、考え、周囲を巻き込みながら問題を解決していける方
- •逆境にあっても、正しいことを貫ける力強さと前向きな姿勢を持っている方
- •謙虚な心を持ち、相手の考え方・価値観への理解・尊重と貢献する意欲を持てる方
- •他者へのレクチャーや勉強会実施など、学び合い教え合う文化醸成に貢献する姿勢のある方(PMA以上)
転職難易度をどう見るか
同社の選考は、戦略ファームとは異なる意味での難しさがあります。
ケース面接がないことの意味
同社の募集要項にケース面接の記載はありません。選考の中心は職務経歴の掘り下げであり、地頭やフレームワークの運用力ではなく、実際にプロジェクトを動かした経験の厚みが問われます。
したがって「対策すれば通る」性質の選考ではありません。書けるエピソードが薄ければ準備で埋め合わせにくい構造です。逆に、SIerや事業会社で泥臭くプロジェクトを回してきた人にとっては、これまでの経験がそのまま評価される選考でもあります。
採用規模から見た門戸の広さ
年間200名を超える中途採用を継続している点は、選考の門戸が相応に開かれていることを意味します。同社は決算説明資料でも人材獲得競争の激化に触れており、要件を満たす候補者には積極的な採用姿勢が続いていると読めます。
ただし採用数が多いことと、入社後に成果を出せることは別問題です。募集要項の必須要件を形式的に満たすだけでなく、常駐先で自ら動ける自走力があるかを自問しておく必要があります。
| 期 | PMOコンサルタント採用数(MSOL単体) |
|---|---|
| 2025年12月期 実績 | 353名(中途240名・新卒113名) |
| 2026年12月期 計画 | 中途220〜240名 |
2025年12月期通期決算説明資料に基づきます。グループ全体(MSOL Digital・中国を含む)では2025年12月期の中途採用コンサルタント数は268名、新卒でコンサルタント配属となったのは120名です。
コンサルティング未経験からの転職
同社の中途採用は、SIerや事業会社でプロジェクトマネジメント・プロジェクト推進を経験した人材が中心です。必須要件もITプロジェクトへの参画経験や課題管理・進捗管理の経験であり、コンサルティングファーム経験は前提とされていません。
第二新卒の応募についても、業種・職種に関係なく幅広い経験の応募を受け付けるとFAQで明記されています。
入社後はキャリア入社研修が10日間用意され、会社理解、各種ルール・制度、プロジェクトマネジメントの体系的理解とPMOスキルのワークショップが組まれています。未経験からの入社を前提にした立ち上がり支援がある点は、同社の実務的な強みです。
オファー面談で確認しておきたいこと
条件提示の段階で確認しておくと、入社後のギャップを減らせる項目があります。
- •配属想定ロール(PJA/PJC/PMA/PMC)とキャリアバンド上の位置づけ
- •提示月給に含まれる固定残業代(30時間分)の内訳と、超過分の支給ルール
- •想定される常駐先の地域と、出張の有無・頻度・期間
- •リモートワークの可否(プロジェクトにより変動する旨が募集要項に明記されている)
- •昇格の判断時期(年2回の評価、期末の取締役会で決定)と次のバンドの要件
- •試用期間3か月中の雇用条件(募集要項では変更なしと明記)
勤務地と出張の変動幅
同社の勤務先は「各プロジェクト拠点(東京内を中心に、関東近郊、関西、中部等)」とされ、リモートワークや出張の有無・頻度はプロジェクトによって変動します。担当プロジェクトにより単発または長期の出張が発生する可能性があり、その場合も平日のみ勤務で週末は帰宅、費用は会社負担と明記されています。
基本的に転勤はないとされていますが、就業場所の変更範囲としては人事異動・出向により国内外の事業所となる場合がある旨も記載されています。生活設計に関わる部分なので、オファー面談で具体的な想定を確認しておくのが確実です。
直接応募の扱い
同社は公式採用ページからの直接応募者に対し、入社祝い金(サンクスボーナス)として一律25万円を支給すると案内しています(支給条件・時期の詳細は募集要項の給与欄に記載)。応募経路によって条件が変わる可能性がある点は、事前に把握しておくとよいでしょう。
よくある質問
- Q. MSOLの選考フローを教えてください。
- A. 書類選考→1次面接→2次面接→オファー面談→入社の4ステップです。1次面接の実施前にWebテストを受験します。面接は基本オンラインで、状況次第で面接が3回になる場合や、選考過程でリファレンスチェックが実施される場合があると募集要項に明記されています。
- Q. ケース面接はありますか?
- A. 公式募集要項にケース面接の記載はありません。選考の中心は職務経歴の掘り下げで、プロジェクト推進・課題管理・ファシリテーションの実務経験が評価軸となります。戦略ファームのように地頭やフレームワーク運用力を測る形式ではないため、対策の方向性が異なります。
- Q. コンサルティング未経験でも転職できますか?
- A. 可能性は十分にあります。必須要件はITプロジェクトへの参画経験や課題管理・進捗管理の経験であり、コンサルティングファーム経験は前提とされていません。SIerや事業会社でプロジェクトを推進した経験が中心的な評価対象です。入社後は10日間のキャリア入社研修が用意されています。
- Q. どのロールに応募すればよいですか?
- A. PJC(管理定着型)は課題管理・進捗管理とファシリテーションの経験、PMA(推進型)は横断的なマネジメントとプロセス構築の経験に加え目安50人月以上の規模感、PMC(参謀型)はさらに決裁権限者への提案・折衝経験とIT以外の領域でのプロジェクトマネジメント経験が求められます。実態に合ったロールで応募し、入社後に昇格を狙う方が現実的なケースもあります。
- Q. 応募資格に学歴の制限はありますか?
- A. 学歴不問と明記されています。一方で「非喫煙者」であることが応募資格に挙げられています。これは「残業ゼロ」「喫煙率ゼロ」「健康診断の未受診ゼロ」という健康経営の3ゼロ宣言に基づく同社固有の条件で、非喫煙者または禁煙に理解のある人が対象です。
- Q. 採用人数はどのくらいですか?
- A. 2025年12月期はPMOコンサルタントを353名(中途240名・新卒113名)採用しました。2026年12月期は中途PMOコンサルタント220〜240名の採用を計画しています。年間200名を超える中途採用が継続しており、門戸は相応に開かれていると言えます。
SUPERVISED BY — 監修者
監修者一覧 ›
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
マネジメントソリューションズ(MSOL)に関するその他の記事
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