山田コンサルティンググループの年収は?有価証券報告書ベースで平均975万円
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山田コンサルティンググループは東証プライムに上場しているため(証券コード4792)、平均年間給与が有価証券報告書で開示されています。2026年3月期の開示値は975万円で、7期前の636万円から約1.5倍に伸びました。中堅・中小企業を主戦場とするファームでありながらBIG4系と同水準に達している点が特徴です。本ページでは、推移の背景と、公式採用サイトが公表する入社年次別の支給実績まで踏み込んで整理します。
この記事のポイント
- ✓有価証券報告書ベースの平均年間給与は2026年3月期で975万円(提出会社・平均年齢38.1歳/平均勤続年数7.2年/従業員898名)
- ✓前期の2025年3月期は948万円、2024年3月期は911万円。2019年3月期の636万円から7期連続で上昇している
- ✓公式採用サイトは入社年次別の支給実績を公表しており、1年目546万円・5年目780万円・9年目1,435万円とされる
- ✓2026年3月期の決算説明では、既存社員に対する8%のベースアップを実施したと説明されている
- ✓上場企業の開示値であるため、非上場ファームの口コミ集計値とは数値の性質が異なる
平均年間給与の推移 — 7期で約1.5倍
山田コンサルティンググループの年収を検討するうえで最も確度が高いのが、有価証券報告書で開示される平均年間給与です。同社は東証プライム上場企業(証券コード4792、決算期は3月)であるため、毎期この数値が公表されます。
平均年間給与:975万円(2026年3月期・有価証券報告書/提出会社ベース。平均年齢38.1歳)
有価証券報告書ベースの推移
2019年3月期の636万円から2026年3月期の975万円まで、7期連続で上昇しています。伸び率にすると約1.5倍で、この間に平均年齢は35.5歳から38.1歳へと2.6歳しか上がっていません。年齢構成の高齢化ではなく、報酬水準そのものが引き上げられてきたことが読み取れます。
同時に従業員数も699名から898名へと約1.3倍に増えています。人員を増やしながら1人あたりの給与も上げているという構造は、事業規模の拡大が報酬に還元されていることを示します。
| 決算期 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3月期 | 636万円 | 35.5歳 | 4.5年 | 699名 |
| 2020年3月期 | 671万円 | 36.3歳 | 5.0年 | 710名 |
| 2021年3月期 | 803万円 | 36.5歳 | 5.6年 | 725名 |
| 2022年3月期 | 825万円 | 37.3歳 | 5.8年 | 732名 |
| 2023年3月期 | 865万円 | 37.8歳 | 6.3年 | 776名 |
| 2024年3月期 | 911万円 | 38.2歳 | 6.8年 | 791名 |
| 2025年3月期 | 948万円 | 38.2歳 | 7.0年 | 827名 |
| 2026年3月期 | 975万円 | 38.1歳 | 7.2年 | 898名 |
有価証券報告書「従業員の状況」で開示される提出会社(山田コンサルティンググループ株式会社)の数値です。連結ベースではありません。
この数値が何を指しているか
注意したいのは、この975万円が「提出会社」つまり山田コンサルティンググループ株式会社単体の従業員を対象とした平均だという点です。同社は2018年に主要子会社5社を吸収合併して事業持株会社へ移行しており、コンサルタントの多くが提出会社に所属しています。そのため、船井総研のように「持株会社の開示値と事業会社の実態が乖離する」構造にはなっていません。
一方で、コンサルティング事業だけでなく投資事業やコーポレート部門の従業員も含む全社平均である点は理解しておく必要があります。職位・部門により実際の水準は当然ばらつきます。
日本の平均年収との比較
国税庁「民間給与実態統計調査」による日本の給与所得者の平均年収は545万円です。同社の975万円はこれを400万円以上上回り、およそ1.8倍の水準にあたります。
入社年次別の支給実績 — 公式に公表されている珍しい指標
同社の年収情報が他ファームより検討しやすいのは、平均値だけでなく入社年次別の支給実績を公式採用サイトで公表しているためです。コンサルティング業界では珍しい開示であり、キャリアの見通しを立てる材料になります。
初任給と年次別の支給実績
注目すべきは5年目(780万円)から7年目(1,087万円)にかけての伸びです。ここで300万円以上跳ね上がるということは、この時期に上位職位への昇格が集中していることを示唆します。9年目で1,435万円という水準は、全社平均975万円を大きく上回ります。
逆に言えば、1年目546万円・3年目701万円という若手期の水準は、BIG4系や外資系総合ファームの同年次と比べて突出して高いわけではありません。同社の報酬カーブは、若手で一気に伸ばすタイプではなく、中堅以降で加速するタイプと言えます。
| 区分 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 初任給(学部卒) | 430万円 | 年俸制 |
| 初任給(大学院卒) | 450万円 | 年俸制 |
| 新卒入社1年目 | 546万円 | 支給実績の平均 |
| 新卒入社3年目 | 701万円 | 同上 |
| 新卒入社5年目 | 780万円 | 同上 |
| 新卒入社7年目 | 1,087万円 | 同上 |
| 新卒入社9年目 | 1,435万円 | 同上 |
公式採用サイトで公表されている数値です。新卒入社者の年次別平均であり、個人により差があります。中途入社者の水準を直接示すものではありません。
中途入社の場合の考え方
中途入社の提示水準は公式には開示されていません。ただし年次別実績が示すカーブと、前職の経験・保有資格・想定職位を突き合わせることで、おおよその位置づけは推測しやすくなります。金融機関や会計事務所からの転職で、実務経験がそのまま案件遂行に接続する場合は、相応の職位からのスタートが想定されます。
実際の提示額はポジションと選考結果によって決まるため、オファー面談で年俸の内訳(固定・賞与・評価連動部分)を確認することをおすすめします。
なぜ年収が上がり続けているのか
報酬水準の持続性を判断するために、原資となる業績と、会社が公表している方針を確認します。
| 指標 | 2026年3月期(連結) | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 267.1億円 | +17.3% |
| 営業利益 | 37.4億円 | △9.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 28.9億円 | +0.4% |
| コンサルティング事業 売上高 | 211.8億円 | +4.0% |
| 投資事業 売上高 | 55.5億円 | +130.2% |
同社の決算開示に基づく数値です。営業利益の減少は、人員増と賃上げによる人件費増加が主因と説明されています。
8%のベースアップを実施
2026年3月期の決算説明では、既存社員に対して8%のベースアップを実現したと説明されています。同期は営業利益が前期比9.4%減となりましたが、これは業績悪化ではなく、人員増と賃上げによる人件費増加を先行させた結果と位置づけられています。
コンサルティング事業の売上高は211.8億円(前期比4.0%増)と伸びており、報酬引き上げの原資は事業成長から生まれている構造です。有報の平均給与が7期連続で上昇していることと整合します。
コンサルティングと投資の二本柱
同社の事業はコンサルティング事業と投資事業の2セグメントで構成されます。2026年3月期は投資事業の売上高が55.5億円(前期比130.2%増)と大きく伸びました。未上場株式投資、不動産投資に加え、ファンド事業も本格稼働しています。
コンサルティングフィーだけに依存しない収益構造は、景気変動に対する耐性という意味で報酬の安定性に寄与します。一方で、投資事業の損益は市況に左右されるため、全社利益の振れ幅は純粋なコンサルティングファームより大きくなる可能性があります。
長期の成長目標
同社は長期の方針として、2036年3月期に売上総利益500億円以上・営業利益100億円以上、海外コンサルティング事業が売上総利益の40%以上を占める姿を掲げています。人員の拡大が前提となる計画であり、採用と処遇への投資は当面続くと見るのが自然です。
他ファームとの年収比較
主要なコンサルティングファームと並べると、同社の位置づけが明確になります。
| ファーム | 平均年収の目安 | 分類・備考 |
|---|---|---|
| マッキンゼー・アンド・カンパニー | 約1,639万円 | 戦略系(MBB) |
| ボストン コンサルティング グループ | 約1,399万円 | 戦略系(MBB) |
| ベイカレント | 約1,349万円 | 日系総合・有報開示 |
| 経営共創基盤(IGPI) | 約1,000万〜1,200万円 | 戦略×再生×投資のハイブリッド |
| PwCコンサルティング | 約1,000万円 | BIG4系 |
| 山田コンサルティンググループ | 975万円 | 東証プライム上場・有報開示(2026年3月期) |
| フロンティア・マネジメント | 約1,171万円 | 再生系・有報開示 |
| デロイト トーマツ | 約950万円 | BIG4系 |
| アクセンチュア | 約866万円 | 総合系 |
| 船井総研ホールディングス | 739万円 | 持株会社の有報開示値。中堅・中小企業向け |
上場企業の有報開示値以外は、大手口コミサイトの公開集計値等をもとにした目安です。平均年齢・職種構成・クライアント層が異なるため単純比較には適しません。
中堅・中小企業向けファームとしては異例の水準
同じ中堅・中小企業を主戦場とする船井総研ホールディングスの有報開示値が739万円であるのに対し、同社は975万円です。クライアント層が近いにもかかわらず200万円以上の差がついているのは、案件の性質の違いによるものと考えられます。
船井総研が月次支援というストック型の継続支援を主軸にするのに対し、同社は事業承継・M&A・事業再生といった、1件あたりのフィーが大きくなりやすい非経常型の案件を中核としています。会計・税務の専門性が要求される領域であることも、報酬水準を押し上げる要因です。
再生・FAS系との比較
同じく事業再生を手がけるフロンティア・マネジメント(約1,171万円)は、これを上回る水準です。経営共創基盤(IGPI)の目安である約1,000万〜1,200万円にはやや届きませんが、IGPIは単体約220名の少数精鋭組織であり、母数の性質が異なります。
BIG4系FAS(デロイト トーマツ、PwCアドバイザリー、KPMG FAS)は年収を公式開示していないため厳密な比較はできませんが、公開集計値ベースでは総合系コンサルティングファームと同等以上とされ、同社はその近辺に位置すると考えられます。
職位と報酬の関係(目安)
同社は職位別の年収レンジを公式に開示していません。以下は、公表されている入社年次別の支給実績と有報平均から本サイトが整理した目安であり、公式の開示値ではありません。
| 職位 | 主な役割 | 年収の目安(本サイトによる整理) |
|---|---|---|
| コンサルタント | 財務分析・事業分析と資料作成 | 500万〜700万円程度 |
| シニアコンサルタント | 担当案件の主要論点をリード | 780万〜1,100万円程度 |
| マネージャー | プロジェクト全体の統括と経営者折衝 | 1,100万〜1,500万円程度 |
| パートナー | 案件開拓と組織運営 | 非公開 |
公式の職位別開示ではありません。公表されている入社年次別の支給実績(1年目546万円、5年目780万円、7年目1,087万円、9年目1,435万円)と有報平均975万円から推定した目安であり、実際の提示額はポジションと評価により異なります。
資格保有が処遇に与える影響
同社には公認会計士31名、税理士40名、中小企業診断士37名、司法書士17名、社会保険労務士5名が在籍しています(2026年4月1日現在)。事業承継や組織再編の案件では、これらの資格に裏づけられた専門性が直接的な付加価値になります。
資格そのものに対する手当の有無は公表されていませんが、担える案件の幅が広がることを通じて、昇格と処遇に反映されやすい構造と考えられます。
数値を読むときの注意点
- •975万円は提出会社(単体)の全従業員平均であり、コンサルタント職に限定した数値ではない
- •コンサルティング事業だけでなく投資事業・コーポレート部門の従業員も母数に含まれる
- •入社年次別の支給実績は新卒入社者のものであり、中途入社者の水準を直接示すものではない
- •職位別レンジは公式開示ではなく、本サイトが公開情報から整理した目安である
- •年俸制のため、提示額の内訳(固定部分と評価連動部分の割合)は選考過程で確認する必要がある
よくある質問
- Q. 山田コンサルティンググループの平均年収はいくらですか?
- A. 有価証券報告書ベースで、2026年3月期の平均年間給与は975万円です(提出会社・平均年齢38.1歳・平均勤続年数7.2年・従業員898名)。前期の2025年3月期は948万円、2024年3月期は911万円で、2019年3月期の636万円から7期連続で上昇しています。東証プライム上場企業の開示値のため確度の高い数値です。
- Q. なぜ年収が上がり続けているのですか?
- A. 事業成長を報酬に還元する方針が続いているためです。2026年3月期は連結売上高267.1億円(前期比17.3%増)と伸び、決算説明では既存社員に対する8%のベースアップを実施したと説明されています。同期の営業利益が減少したのは業績悪化ではなく、人員増と賃上げによる人件費増加を先行させた結果とされています。
- Q. 入社何年目でいくらもらえますか?
- A. 公式採用サイトが公表する新卒入社者の支給実績では、1年目546万円、3年目701万円、5年目780万円、7年目1,087万円、9年目1,435万円です。5年目から7年目にかけて300万円以上伸びており、この時期に上位職位への昇格が集中していることがうかがえます。中途入社者の水準を直接示すものではない点にご注意ください。
- Q. BIG4やベイカレントと比べて年収は高いですか?
- A. デロイト トーマツ(約950万円)とはほぼ同水準、PwCコンサルティング(約1,000万円)とも近い水準です。一方、ベイカレント(約1,349万円)や戦略系ファームには届きません。ただし同社は中堅・中小企業を主戦場とするファームであり、同じクライアント層の船井総研ホールディングス(739万円)と比べると大きく上回ります。
- Q. 初任給はいくらですか?
- A. 公式採用サイトによれば、初任給は学部卒430万円、大学院卒450万円(いずれも年俸制)です。新卒入社1年目の支給実績の平均は546万円とされており、初任給に賞与等が加わった実績値と考えられます。
- Q. 職位別の年収は公開されていますか?
- A. 職位別の年収レンジは公式には開示されていません。本サイトでは、公表されている入社年次別の支給実績と有報平均から、コンサルタント500万〜700万円程度、シニアコンサルタント780万〜1,100万円程度、マネージャー1,100万〜1,500万円程度という目安を整理していますが、これは推定値です。実際の提示額はポジションと評価により異なります。
SUPERVISED BY — 監修者
監修者一覧 ›
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役
慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS
米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。
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