オリバー・ワイマン

Oliver Wyman

最終更新:

1984年ニューヨーク創業。金融・保険とリスク管理を出発点に、11業界・15機能を束ねる外資系戦略コンサルティングファーム。東京オフィスは2009年開設で、親会社Marshの一員として日本の金融機関を中心に支援する。

創業
1984年
東京オフィス
2009年開設
部門人員
7,200名超
部門売上高
36億400万ドル

オリバー・ワイマンをもっと詳しくテーマ別の詳細記事4本

オリバー・ワイマンとは

オリバー・ワイマン(Oliver Wyman)は、1984年にニューヨークで「Oliver, Wyman & Company」として創業した経営コンサルティングファームです。公式の沿革ページによれば、1988年にロンドンとトロントへ進出して国際展開を始め、1990年には金融機関向けのリスク管理プラクティスを立ち上げました。金融サービスとリスクを起点に専門性を積み上げてきた点が、汎用的な戦略ファームとの大きな違いです。

現在は保険仲介・コンサルティングの世界最大手グループであるMarsh(2025年12月まではMarsh McLennan、NYSE: MRSH)の傘下にあります。同社が米国SECに提出した2025年12月期のForm 10-Kでは、オリバー・ワイマンはLippincott(ブランド戦略・デザイン)、NERAエコノミックコンサルティング(経済分析)と並ぶ事業ユニットとして、「Marsh Management Consulting」部門を構成すると記載されています。同部門の人員は7,200名超、グループ全体の売上高に占める比率は約13%です。

日本では2009年に東京オフィスが開設されました。公式サイトの人材紹介ページによれば、開設をリードしたのは金融サービス担当パートナーの小熊アンジェリーナ氏で、同氏は2025年まで日本代表を務めていました。2026年9月時点の日本代表はパートナーの香月史秋氏です。日本法人の登記上の名称は、gBizINFO(法人番号6010001077295)で確認できるとおり中黒を含まない「オリバーワイマングループ株式会社」で、同社が配信する公式プレスリリースでは「NERAエコノミックコンサルティング部門」を併記した表記も使われています。

なお同社は2026年1月以降、親会社のブランド統合に伴い「Oliver Wyman, a Marsh business(Marshグループのオリバー・ワイマン)」という位置づけに変わりました。社名としてのオリバー・ワイマンは当面維持されますが、決算開示上の部門名は「Marsh Management Consulting」に変更されています。応募や企業研究の際は、この移行期特有の名称の揺れを押さえておくと情報を追いやすくなります。

オリバー・ワイマンの強み・特徴

1金融サービスとリスク管理という創業来の主戦場

公式の沿革では1990年に金融機関向けのリスク管理プラクティスを設立したと明記されている。バーゼル規制対応、リスク計量、資本配賦といったテーマは、一般的な戦略ファームが後発で参入した領域であり、同社にとっては創業来の本業にあたる。日本でも東京オフィス開設を金融サービス担当パートナーが主導しており、金融機関との接点の厚さが特徴となっている。

211業界 × 15機能のマトリクス体制

公式サイトでは、自動車、通信・メディア・テクノロジー、教育、エネルギー・天然資源、金融サービス、政府・公的機関、ヘルスケア・ライフサイエンス、産業製品、プライベートエクイティ、小売・消費財、運輸・サービスの11業界と、戦略、リスク管理、M&A、オペレーション、プライシング、ターンアラウンドなど15の機能領域を掲げている。業界の深さと機能の横断性を掛け合わせる体制を取っている。

3Marshグループの一員としての事業基盤

親会社Marshは2025年12月期の連結売上高269億8,100万ドル、130カ国・95,000名超の体制(Form 10-K)。オリバー・ワイマンが属するMarsh Management Consulting部門の2025年12月期売上高は36億400万ドルで前年比6%増、2026年第2四半期は10億400万ドルで同15%増と、コンサルティング部門の中でも高い伸びを示している。

4階層に縛られないキャリア形成という方針

英語版の公式採用ページでは「昇進に人為的な障壁を設けない(no artificial barriers to advancement)」という方針と、手厚い研修カリキュラム、個人に合わせた非直線的なキャリアパスを掲げている。職務領域もコンサルティングのほか、デジタル&テクノロジー、アナリティクス&リサーチ、共創&デザイン、ビジネス機能の5区分が公開されている。

会社概要

正式名称オリバー・ワイマン(Oliver Wyman)
分類戦略系コンサルティングファーム
設立1984年(米国)/東京オフィス 2009年
日本拠点東京都港区
日本法人名オリバーワイマングループ株式会社(gBizINFO 法人番号6010001077295。中黒を含まない表記が登記上の商号)
創業1984年(米国ニューヨーク/Oliver, Wyman & Company として)
東京オフィス開設2009年
東京オフィス所在地東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー16階
日本代表パートナー 香月 史秋(2026年9月時点・公式サイト掲載)
親会社Marsh(旧Marsh McLennan/NYSE: MRSH。2026年1月にブランド名・ティッカーを変更)
グループ内の位置づけMarsh Management Consulting部門(オリバー・ワイマン/Lippincott/NERAエコノミックコンサルティングで構成)
部門人員7,200名超(Marsh 2025年12月期Form 10-K。オリバー・ワイマン公式サイトは「7,000 colleagues」と記載)
日本の従業員数公式には開示されていない
公式サイトwww.oliverwyman.com/jp.html

主なサービスライン

  • 金融サービス・リスク管理
  • 戦略
  • M&A
  • パフォーマンス変革・オペレーション
  • 保険数理(アクチュアリー)

オリバー・ワイマンの年収・給与

オリバー・ワイマンの日本法人(オリバーワイマングループ株式会社)は非上場で有価証券報告書の提出義務がなく、平均年間給与・平均年齢・職位別の年収レンジのいずれも公式には開示されていません。親会社Marshが米国SECに提出するForm 10-Kにも、日本拠点や個社単位の給与水準の開示はありません。大手口コミサイトには公開集計値が掲載されていますが、東京オフィスは少数精鋭で母数が小さく、投稿の職位構成によって数値が大きく振れます。本サイトでは一次情報で裏取りできないため、具体的な金額は掲載していません。実額は選考過程でのオファー提示をもって確認してください。

もっと詳しく:オリバー・ワイマンの年収›

キャリアパス・職位構成

  1. 1エントリーレベル・コンサルタント/プロジェクト・アナリスト新卒・第二新卒レベルの入口ポジション。アジア太平洋地域の公式採用ページで東京を含む募集職種として公開されている
  2. 2コンサルタント/シニアコンサルタント論点の担当者として分析・提言を担う。東京オフィス在籍者の肩書きとして公式サイトに掲載されている
  3. 3アソシエイト中途採用の主要な入口のひとつ。米国の公開求人では「Senior Consultant or Associate」のように併記されることが多い
  4. 4エンゲージメント・マネージャープロジェクト全体の設計と運営に責任を持つ。東京オフィスでも金融サービス領域で公式に募集実績がある
  5. 5プリンシパル/パートナークライアントリレーションと案件創出を担う。日本代表もパートナー職位から選出されている

働き方・カルチャー

組織風土公式サイトは「起業家精神にあふれた(entrepreneurial)」文化と、昇進に人為的な障壁を設けない方針を掲げる
キャリア設計個人に合わせた非直線的なキャリアパス、社内サポートネットワーク、研修プログラムを公式採用ページで明示
職務領域コンサルティング/デジタル&テクノロジー/アナリティクス&リサーチ/共創&デザイン/ビジネス機能の5区分
勤務地東京ミッドタウン・タワー16階。リモート可否・残業時間・休日日数は公式には開示されていない
サステナビリティ2020年にCarbonNeutral®認証を取得。2022年に2050年までのネットゼロと2030年までの排出量50%削減へのコミットメントを表明(公式沿革)
もっと詳しく:オリバー・ワイマンの働き方›

中途採用・選考プロセス

  1. 1公式採用ページからグローバル採用サイト(英語)へ応募
  2. 2書類選考
  3. 3面接(ケース面接を含む。公式のリクルーティングイベントでもケース対策ワークショップが案内されている)

主な出身業界・職種:新卒はエントリーレベル・コンサルタントとプロジェクト・アナリスト、サマーインターンが東京を含むアジア太平洋の公式募集職種として公開されています。中途は金融サービス領域のエンゲージメント・マネージャーなど、職位と専門領域を特定した募集が中心です。

面接回数・適性検査の有無・採用人数といった詳細な選考フローは公式には開示されていません。応募はグローバル採用サイト経由で英語で行う案内になっているため、英語での職務経歴書の準備が前提になります。

もっと詳しく:オリバー・ワイマンのキャリア・選考›

オリバー・ワイマンが向いている人

  • ✓金融機関のリスク管理・規制対応を専門領域として深めたい人
  • ✓業界の深い知見と機能横断の方法論を掛け合わせて働きたい人
  • ✓少数精鋭の東京オフィスで、早い段階からクライアントと向き合いたい人
  • ✓英語での応募・グローバルチームとの協働に抵抗がない人
  • ✓社名の知名度よりも、扱うテーマの専門性で職場を選びたい人
もっと詳しく:オリバー・ワイマンの評判・特徴›

沿革

  • 1984年ニューヨークで Oliver, Wyman & Company を創業
  • 1988年ロンドン・トロントにオフィスを開設し国際展開を開始
  • 1990年金融機関向けのリスク管理プラクティスを設立
  • 2003年Marsh & McLennanによる買収を経て Mercer Oliver Wyman が発足
  • 2007年Mercer Oliver Wyman/Mercer Management Consulting/Mercer Delta を統合し「Oliver Wyman」ブランドに一本化
  • 2009年東京オフィスを開設
  • 2020年CarbonNeutral®認証を取得
  • 2022年2050年までの事業全体のネットゼロと2030年までの排出量50%削減へのコミットメントを表明
  • 2021年Nick Studer氏がPresident & CEOに就任
  • 2025年10月親会社Marsh McLennanがグループブランドを「Marsh」へ統合すると発表
  • 2026年1月Marshブランドへ移行(NYSEティッカーはMMCからMRSHへ)。決算上の部門名がMarsh Management Consultingに変更
  • 2026年Ted Moynihan氏がオリバー・ワイマン/Marsh Management ConsultingのPresident & CEOに就任

オリバー・ワイマンに関するよくある質問

Q. オリバー・ワイマンはどんなコンサルティングファームですか?
A. 1984年にニューヨークで創業した経営コンサルティングファームです。金融機関向けのリスク管理を出発点に専門性を積み上げ、現在は11業界・15機能をカバーしています。親会社Marsh(旧Marsh McLennan)の2025年12月期Form 10-Kでは、オリバー・ワイマンはLippincott、NERAエコノミックコンサルティングとともにMarsh Management Consulting部門を構成し、同部門の人員は7,200名超と記載されています。
Q. 日本にオフィスはありますか?
A. あります。東京オフィスが2009年に開設され、所在地は東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン・タワー16階です。日本法人名はオリバーワイマングループ株式会社で、2026年9月時点の日本代表はパートナーの香月史秋氏です。日本の従業員数は公式には開示されていません。
Q. マーサーと同じグループですか?
A. 同じグループです。マーサー(組織・人事)とオリバー・ワイマン(経営コンサルティング)はいずれもMarsh(旧Marsh McLennan)傘下で、決算上はともに「コンサルティング」セグメントに属します。ただし部門は別で、2025年12月期の売上高はマーサーが61億9,000万ドル、オリバー・ワイマンが属するMarsh Management Consultingが36億400万ドルです。
Q. オリバー・ワイマンの年収はどのくらいですか?
A. 日本法人は非上場で有価証券報告書の提出義務がなく、平均年収・職位別レンジとも公式には開示されていません。親会社Marshの米国SEC提出書類にも日本拠点の給与水準の記載はありません。本サイトでは一次情報で裏取りできない金額は掲載しない方針のため、具体額は選考過程でのオファー提示で確認することをおすすめします。
Q. 社名がMarshに変わるというのは本当ですか?
A. 親会社側の変更です。2025年10月の公式発表により、Marsh McLennanは2026年1月にグループブランドを「Marsh」へ統合し、NYSEティッカーもMMCからMRSHへ変更しました。オリバー・ワイマンは「Oliver Wyman, a Marsh business」として社名を維持しますが、決算開示上の部門名は「Marsh Management Consulting」に変わっています。なお同発表では、4事業すべてが移行期間を経て2027年からMarshブランドを採用する方針も示されています。
Q. どの領域の案件に強みがありますか?
A. 創業来の主戦場は金融サービスとリスク管理です。公式の沿革でも1990年に金融機関向けリスク管理プラクティスを設立したと記載されており、東京オフィスの開設も金融サービス担当パートナーが主導しています。加えて自動車、エネルギー、ヘルスケア・ライフサイエンス、運輸など計11業界と、戦略・M&A・オペレーション・ターンアラウンドなど15の機能領域を公式サイトで掲げています。

戦略系ファームの比較

同じ戦略系に分類されるファームの規模・年収水準を比較できます。

ファーム設立従業員数年収水準の目安
オリバー・ワイマン(このページ)1984年——
Pragmateches(プラグマテクス)2023年109名—
マッキンゼー・アンド・カンパニー1926年——
ボストン コンサルティング グループ1963年——
ベイン・アンド・カンパニー1973年——
カーニー———
Strategy&(PwCネットワーク)1914年——
ローランド・ベルガー1967年——
アーサー・ディ・リトル1886年——
ドリームインキュベータ2000年連結222名約1,217万円
コーポレイトディレクション1986年——

※ 年収水準は各社の公開求人情報・口コミサイト等をもとにした目安であり、公式開示値ではありません。

同じカテゴリのファーム

関連する業界ガイド

コンサルティング業界へのキャリアに関するご相談はこちらから

ご相談・お問い合わせ ›

運営会社:ストランドパートナーズ株式会社

SUPERVISED BY — 監修者

監修者一覧 ›
辰本 明日加

監修者

辰本 明日加Asuka Tatsumoto

STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

高辻 渚

監修者

高辻 渚Nagisa Takatsuji

STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

本記事はストランドパートナーズ株式会社のコンサルティング業界担当コンサルタントが内容を確認しています。

主な参照元

本ページは各社の公開情報をもとにコンサルペディア運営事務局が独自に編集したものであり、掲載企業による監修・提供を受けたものではありません。年収・選考に関する情報は公開求人情報や口コミサイト等をもとにした目安であり、実際の条件を保証するものではありません。内容の訂正が必要な場合はお問い合わせください。